皆さん、こんにちは。冷凍生活アドバイザーの西川剛史です。今回は、2026年9月11日に東京・原宿の「café STUDIO」で開催された、株式会社フルッタフルッタの新商品・イベント発表会に参加してきましたので、その模様をレポートいたします。


日本にアサイーを定着させたパイオニアであるフルッタフルッタ。来る9月16日の「アサイーの日」を記念して、9月11日(金)と12日(土)の2日間限定でポップアップイベント「FRUTA FRUTA AÇAÍ DAY 2026 POP UP EVENT」が開催されることとなり、その一般公開に先駆けてメディア向けの発表会が行われました。本記事では、イベントの当日の様子やフルッタフルッタの取り組みについてお伝えしていきます。
フルッタフルッタ長澤社長によるアサイープレゼンテーション

発表会が始まると、株式会社フルッタフルッタの代表取締役社長執行役員 CEOである長澤誠氏が登壇され、メディアに向けてアサイー市場の現状や、これからの展望についてのプレゼンテーションが行われました。その中で特に時間を割いて熱く語られていたのが、フルッタフルッタの根幹をなす「アグロフォレストリー」という取り組みについてです。
森をつくる農業「アグロフォレストリー」とは?

「アグロフォレストリー」とは一言で言えば「森をつくる農業」です。
舞台となるのは、南米ブラジルのアマゾン川河口の都市ベレンから南へ約200kmに位置する「トメアス」という地域。ここはかつて、森林伐採などによって荒廃してしまった土地でした。そこに、多様な果樹や材木の苗、農作物を計画的に混植していくのがこの農法です。
従来の単一栽培ではアマゾンの薄い土壌の養分を奪ってしまいますが、アグロフォレストリーでは、1年目から野菜などを収穫し、5〜10年目には果樹が実を結び、20年目以降には高木と低木が共存する豊かな森へと成長していきます。

実はこの農法は、トメアスに入植した日本人農家の知恵が生み出したもの。「自然から学ぶ」という日本人の姿勢や里山のDNAがアマゾンの地で活かされ、農業を営みながら自然環境を修復するという素晴らしいシステムを作り上げました。
9月16日はアサイーの日!

アサイーが産地のアマゾンからブラジル全土へ、そして世界へ輸送されるようになったのは、日本からアマゾンへ渡った日本移民が量産化に貢献したことが大きく影響しています。
「アサイーの日」は、彼らの功績を称えるとともに、日本の皆さまにこの事実を知ってほしいという想いから、第一回移民船が1929年にアマゾン川の河口の都市ベレンに到着した9月16日にちなみ記念日として制定されました。
フルッタフルッタは、この地のトメアス総合農業協同組合(CAMTA)から、アサイーをはじめとするフルーツ原料を直輸入しています。私たちがアサイーを美味しくいただくことで、現地の農家の生活が潤い、同時にアマゾンの森が再生され、CO2の削減にもつながっていく。「経済と環境が共存共栄する持続可能な社会の実現を目指す」というのは、食の専門家として深く共感させられました。
「利きアサイー」でアサイーの食べ比べ


発表会の後半では、実際にポップアップイベントで提供されるメニューの体験・試食が行われました。開催中は事前予約が必要になりますが「利きアサイー」のメニューがあります。これはアサイー食べ比べが楽しめます。
左から順に
①アサイーピューレ(プレーン)
アサイーを収穫後、鮮度維持に十分注意を払い搾汁して冷凍パックにした、固形分14%のグロッソアサイーピューレ。「グロッソ」はポルトガル語で「濃い」という意味。
②おうちでアサイーボウル
アサイーピューレにあらかじめバナナやストロベリーなどのフルーツがミックスされた冷凍ミックスベース。フローズン状のなめらかなテクスチャー。
③フルッタアサイーエナジー
優しい甘味のバナナをブレンドした特濃スムージー。腹持ちが良く、食事替わりにもなる「飲むアサイーボウル」です。とろみのあるなめらかなテクスチャー。
④おうちでアサイーボウル ヨーグルトにかけるだけ
ヨーグルトとのバランスを考え作られた冷蔵ミックスベース。天然の甘味素材・羅漢果エキスを配合。とろみのあるテクスチャー。
⑤おうちでアサイーボウルS オリジナル
アサイー特有の色合いや風味を最大限に引き出す製法で作られた濃厚で口どけの良いアイス。もったりとしたテクスチャー。


長澤社長からはアサイーについてレクチャーいただきました。
アサイーはヤシ科の植物で、英語だとアサイーベリーとも呼ばれるが、ベリーではないので誤解を生む原因にもなっています。ブラジル現地での収穫は今もヤシの木に人が登って収穫しているので、とても手間がかかるそうです。
そして、アサイーはほとんどが種子で、食べられる部分は5%くらいなので、非常に歩留まりも悪く、コストのかかる食材です。加工の際にはアサイーは水分がかなり少ないので、水をかけて表面から可食部分を落として、また水をかけて落とす、これを何度も繰り返すそうです。


製造の際に加水をするため、濃度を調整することができるので、ブラジル現地では濃度によってランクがあり、濃度が高いほど高級品として価格も高くなります。ブラジルのアサイー専門店ではポピュラーレ(8%以上)、メジオ(12%以上)、グロッソ(14%以上)とランク分けされます。
しかし、日本ではアサイーは濃度が違っても価格が同じになってしまう問題があります。それだけアサイーについての知識が普及していない証拠だと思います。フルッタフルッタのアサイーピューレは高級品であるグロッソアサイーを扱っています。ちなみにグロッソは「濃い」という意味だそうです。


(左がアサイー固形分14%「グロッソアサイー」、右が12%の「メジオ」アサイー)
一般向けイベントの利きアサイーでは提供はされませんが、今回は特別にアサイー固形分12%の「メジオ」アサイーも提供いただき、食べ比べをしました。どちらも甘みなどの味付けがされていない、アサイープレーンになります。
アサイーはよく「アサイーそのものは味がない」と評されますが、「グロッソアサイー」のピューレを食べた感想は、しっかりとアサイーの味がする、と感じました。そのアサイーの味の表現が難しいのですが、ブラジル現地ではチョコレートのような味わいというそうです。実際はカカオのようなビター感や独特の香り、そして少しのエグ味がクセになる味わいだと感じました。アサイーは甘くして食べることが日本では多いですが、ベースのアサイーの味を知ると、この味わいがアサイーボウルや様々な料理のベースを底上げする隠し味になっていると感じました。
自分の好みに合わせてカスタマイズできるアサイーボウル


●カスタムアサイーボウル(予約不要)¥1,700(税込)
3 種類のアサイーボウルベースの中から 1 つ選び、「イチゴ」や「バナナ」などの定番のフルーツ、話題の「ピタヤ」、ビターな「カカオニブ」、「ブラックココアビスケット」、和との意外な相性を楽しめる「あんこ」「抹茶わらび餅」、ヘルシーな「プロテイン」「グリークヨーグルト」など、20 種類以上のトッピング・ソースを自由に組み合わせて自分だけのアサイーボウルを創って楽しむことができるメニューです。
好きにカスタマイズしても良いですし、悩む人には4つのおすすめカスタマイズも用意されています。


さらっとしたアサイーもあれば、もったりとしたアサイー、そしてフルーツや和テイストまで、アサイーの可能性を感じさせるメニューですね。
ここで冷凍食品専門家から追加でお伝えさせていただくと、アサイーは非常に栄養価が高い反面、酸化しやすく、収穫してから劣化が進むのが極めて早いデリケートな果実です。そのため、生のまま日本へ輸送することは事実上できません。そこで不可欠となるのが「冷凍技術」です。
アマゾンで収穫されたアサイーは、鮮度が落ちないうちに現地ですぐにパルプ(ピューレ状)に加工され、急速凍結されます。この「産地での急速凍結」と、マイナス温度帯を保ったまま日本へ運ぶ「コールドチェーン(低温物流)」があるからこそ、私たちは日本にいながらにして、まるで現地で採れたてのような豊かな風味と栄養素を楽しむことができます。
アサイーに次ぐネクストトレンド!? 新商品「冷凍ピタヤ」にも注目


今回のイベントでは新商品の「冷凍レッドドラゴンフルーツ(完熟カットピタヤ)」も紹介されていました。ピタヤはアサイーに次ぐネクストトレンドとして話題のスーパーフルーツです。フルッタフルッタの冷凍ピタヤは、甘みがのった完熟果実をキューブ状にカットして急速凍結しているため、みずみずしい果肉やサクサクとした食感、種のプチプチ感が解凍後もそのまま楽しめます。特に目を引くのは、その鮮やかなビビッドピンクです。これはポリフェノールの一種「ベタシアニン」による自然な色合いで、その栄養価値にも注目が集まっています。アサイーボウルにドラゴンフルーツをトッピングすれば、見た目も華やかで栄養満点な「スーパーフルーツボウル」が完成します。
(イベント開催概要)

一般参加者も楽しめるポップアップイベントは、以下の2日間限定で開催されています。お近くにお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください!
- イベント名:FRUTA FRUTA AÇAÍ DAY 2026 POP UP EVENT
- 開催日時:
- 2026年9月11日(金)17:00~21:00
- 2026年9月12日(土)10:00~21:00
- 場所:café STUDIO(カフェ ステュディオ)
- 住所:東京都渋谷区神宮前4-31-10 YMスクエア原宿1F(明治神宮前駅6番出口より徒歩4分)
- 主な内容:自分好みにできる「カスタムアサイーボウル」などの限定メニュー提供、体験型コンテンツ「利きアサイー」など
今回の「FRUTA FRUTA AÇAÍ DAY 2026 POP UP EVENT」発表会は、単なる新商品の試食にとどまらず、一杯のアサイーがアマゾンの森を育て、地球環境を守るというストーリーを実感できる時間でした。
アサイーは一時的な「ブーム」から、今や私たちの日常を支える「日常食」へと定着しつつあります。皆様もスーパー等でフルッタフルッタの冷凍アサイーを見かけた際は、その背景にあるアマゾンの森に想いを馳せてみてください。





