卵は、実は冷凍できるって知っていましたか? 冷凍するだけで黄身の食感がもちもち・とろりとした独特の食感に変化し、濃厚な味わいが楽しめます。今回は、冷凍卵の基本の作り方からおすすめの活用レシピ、さらに卵焼きなどに使える冷凍液卵についてもご紹介します!
冷凍卵の作り方
【材料】
卵
ラップ
冷凍用保存袋
【作り方】
①卵を殻ごとラップでふんわり包む。冷凍すると中の水分が膨張し殻にヒビが入るので、ラップを巻くことでヒビから中身が漏れるのを防ぐだけでなく、冷凍中の衝撃から卵を守る役割にも。
②ラップで包んだ卵を冷凍用保存袋へ入れ、軽く空気を抜いて袋を閉じる。強く押しつぶさないよう注意。


③保存袋を冷凍庫へ入れ、丸1日以上しっかり冷凍。完全に凍るまでは割れやすいため、冷凍庫内でもなるべく動かさない場所に置くのがおすすめ。冷凍すると殻にヒビが入っていますが、これは問題ないので気にしなくて良いです。


解凍方法は、ラップを外してボウルに入れ、流水で解凍します。気温や水温にもよりますが、20~30分ほどで使える状態になります。冷蔵庫で解凍もできますが、1日ほどかかるため、時間に余裕があるときはこの方法でもOKです。解凍後は長時間室温に置かず、できるだけ早めに調理しましょう。

解凍すると卵はどう変わる?

卵は冷凍すると、黄身は崩れないほどしっかり固まります。これは冷凍によって黄身の水分が白身へ移動し、黄身のタンパク質が結合して固くなるためです。そして、一度冷凍をすると、元の状態には戻りません。卵の丸ごと冷凍の場合は、解凍後に溶いて卵焼きなどのレシピには使えなくなりますので、ご注意ください。
冷凍卵のおすすめレシピ
冷凍した卵の黄身は手で持てるほど弾力があり、もちっとした食感と濃厚な味わいを楽しめます。この特徴を生かして作る、冷凍卵レシピをご紹介していきます!
レシピ1 黄身のしょうゆ漬け

冷凍卵の魅力を一番手軽に味わえるのレシピ。短時間の漬け込みでもしっかり味が付き、黄身本来の濃厚な風味を楽しめます。ごはんのお供はもちろん、お酒のおつまみにも! 余った白身はスープなどで活用してください。
【材料】(2人分)
冷凍卵…2個
しょうゆ…適量
みりん…適量
大葉…2枚
白ごま…適量
※しょうゆとみりんは1:1の割合で、黄身が浸かる程度の量を用意
【作り方】
①冷凍卵を流水で20~30分ほど解凍し、殻を割って黄身だけを取り出す。
②小さめの容器に黄身を入れ、しょうゆとみりんを1:1で注ぐ。
③約10分漬け込む。

④器に大葉を敷き、黄身を盛り付けて白ごまを散らせば完成!

残った白身はスープの具材にするのが手軽でおすすめです。お味噌汁や中華スープ、洋風スープなどお試しください。


レシピ2 冷凍卵のふわふわバターしょうゆ丼

白身も一緒に使いたいならこの丼がおすすめ。バターで炒めた白身はふんわり軽い食感で、濃厚な黄身との相性は抜群。シンプルながら満足感のある丼になります。
【材料】(1人分)
冷凍卵…2個
バター…5g
しょうゆ…適量
温かいごはん…1膳
【作り方】
①解凍した卵を黄身と白身に分ける。
②フライパンにバターを溶かし、白身を中火で炒める。白身がふんわり固まってきたら、少量のしょうゆ(小さじ1/2程度)を加えて火を止める。

③ごはんの上に白身をのせ、その中央に黄身をのせる。しょうゆを少量(小さじ1/2程度)かけて完成!

レシピ3 冷凍卵の黄身のピリ辛コチュジャン丼

濃厚な黄身をソースとして活用するアレンジです。コチュジャンの甘辛さと、とろりとした黄身がよく絡みます。辛さはコチュジャンの量で調整してください。
【材料】(1人分)
冷凍卵…2個
コチュジャン…小さじ1
水…小さじ1
砂糖…小さじ1/2
しょうゆ…小さじ1/2
ごま油…小さじ1/2
ごはん…1膳
刻みねぎ…適量
【作り方】
①冷凍卵の黄身を2個用意し、1個はボウルに入れてつぶす。

②コチュジャン、水、砂糖、しょうゆ、ごま油を加えてよく混ぜ、ソースを作る。
③ごはんを盛り、刻みねぎを散らす。残しておいた黄身を中央にのせ、②のソースをかければ完成。

解凍不要! 凍ったまま作れる冷凍卵レシピ
冷凍卵は解凍に時間がかかるので、凍ったまま調理する方法もおすすめです。凍ったまま作れるレシピをご紹介します!
レシピ4 卵1個でダブル目玉焼き

冷凍卵を半分に切って焼くだけで、1個の卵から2つのミニ目玉焼きが作れます。朝食やお弁当にもおすすめです。
【材料】(1人分)
冷凍卵…1個
サラダ油…大さじ1
水…大さじ1
【作り方】
①冷凍卵の殻をむき、包丁で凍ったまま半分に切る。冷凍卵は滑りやすいため、手を切らないように包丁を扱う際は十分注意してください。危ないと感じる場合は無理をせずに、少しとかしてから切ってください。




②フライパンにサラダ油を入れ、火をつける前に切った冷凍卵を断面を下にして並べる。中火にかけ、パチパチと音がしてきたら水を加えてふたをする。


③火が通ったら完成!

レシピ5 冷凍卵のしょうゆダブル目玉焼き丼

ダブル目玉焼きをご飯にのせ、しょうゆで香ばしく仕上げるアレンジ。焼いた卵の香りと黄身のコクがごはんによく合い、キャベツやマヨネーズとの相性も抜群です。
【材料】(1人分)
冷凍卵…1個
サラダ油…小さじ1
水…小さじ1
しょうゆ…小さじ1/2
千切りキャベツ…適量
ご飯…1膳
マヨネーズ…適量
【作り方】
①冷凍卵を半分に切り、断面を下にしてフライパンで焼く。
②白身が固まり始めたら水を加え、ふたをして蒸し焼きにする。途中で裏返し、反対側にも火を通す。仕上げにしょうゆを回しかけ、香りが立ったら火を止める。

③ごはんに千切りキャベツをのせ、その上に卵を盛り付ける。お好みでマヨネーズを添えれば完成!

レシピ6 冷凍卵のサクサク天ぷら

冷凍卵だからこそ作りやすい、ボリューム満点の卵天ぷら。通常の生卵は形が崩れやすく揚げるのが難しいですが、冷凍卵なら扱いやすくなります。揚げる前に解凍すると形が崩れやすくなるため、冷凍庫から出してすぐ使いましょう。
【材料】(1人分)
冷凍卵…2個
薄力粉…50g
水…80ml
マヨネーズ…大さじ1
サラダ油…適量
めんつゆ(ストレート)…適量
ご飯…360g
揚げ油…適量
【作り方】
①衣を作る。ボウルに水とマヨネーズを入れてしっかり混ぜる。そこに薄力粉を加え、混ぜすぎないようにさっくり混ぜる。粉が残る程度に混ぜるのはとどめてください。


②半分に切った冷凍卵に①の衣をつける。

③フライパンに卵が半分浸かるくらいの油を入れ、温まったら卵を入れる。スプーンで残った生地を加えて衣を大きくし、底面がきつね色になったら裏返し、全体が色づくまで揚げる。


④ごはんを盛り、上に揚げた卵をのせ、めんつゆをかければ完成。

冷凍液卵の作り方
卵を溶いてから冷凍する「冷凍液卵(冷凍溶き卵)」という方法もあります。解凍後も通常の溶き卵と同じように使えるため、卵焼きやオムレツ、オムライスなどの料理に活用できます。
【材料】
卵
冷凍保存用保存袋
【作り方】
①冷凍用保存袋に、卵を直接割り入れる。卵の殻が入らないよう注意!
②袋の中の空気をできるだけ抜き、口を閉じる。袋の上から卵をもみほぐし、黄身と白身が均一になるまで混ぜる。

③平らな状態で冷凍庫に入れて冷凍する。


冷凍液卵の使い方
冷凍液卵は、解凍して使う方法と、凍ったまま使う方法があります。
流水で解凍する場合は、袋のまま流水に当て、表面が少しとけたら割りほぐします。半解凍のような状態になればOKです。解凍後は長時間放置せず、冷たい状態を保ったまま使いましょう。
凍ったまま使う場合は、必要な分だけパキパキ折って使います。卵焼き器やフライパンにそのまま入れ、加熱しながらとかすことができます。
冷凍液卵を使うときの注意点

冷凍液卵は便利ですが、注意が必要なポイントもあります。殻付きの卵は外部から細菌が入りにくい状態になっていて、白身の殺菌効果もありますが、卵を割って混ぜることで、その機能は弱まります。
そのため冷凍液卵は、新鮮な卵を使用し、冷凍前から衛生管理に気を付けること。解凍後は早めに使うこと。そして必ず加熱調理することがポイントです。
レシピ7 冷凍溶き卵の卵焼き

卵料理の定番である卵焼きも、冷凍液卵で作れます。今回は凍ったまま作る方法をご紹介します。何層にも巻く卵焼きを作る場合は、先に解凍してから焼くときれいに仕上がります。
【材料】
冷凍液卵…適量
塩・砂糖・だしなど…お好みの調味料
油…適量
【作り方】
①卵焼き器に油を引き、冷凍液卵を凍ったまま入れて中弱火にかける。

②溶けてきたら、塩などお好みの味付けをする。

③全体を混ぜながら火を通し、卵を巻いて仕上げる。


卵焼き以外にも、フライパンで凍ったまま焼いてスクランブルエッグ、オムレツ、オムライスなどにもおすすめです。凍ったままパキッと折って使えるので、使いたい分だけ取り出せることもできます。お弁当作りなどで、少しだけ溶き卵を使いたい時にも便利ですね。


冷凍卵はアレンジ自在
卵は冷凍することで、今までとは違った食感や使い方ができる食材になります。冷凍によって生まれる「もちとろ食感」は、通常の卵では味わえないおいしさ! 冷凍庫にストックしておけば、食事作りの幅が広がります。ぜひ好みのアレンジを見つけて楽しんでみてください。

冷凍卵レシピについてはこちらの新刊レシピ本
「かんたん&時短! 冷凍だからこそおいしい! 神うま節約レシピ (TJMOOK/宝島社)」
こちらでも多数紹介しているので、ぜひご覧ください。
動画でも紹介しているので、こちらもご覧ください。





