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城咲仁さんが開発! 昨年末閉店の老舗「丸鶴」の冷凍チャーハンはチャーシューゴロゴロで涙

2025年2月12日

全国のラーメンを食べ歩くラーメンライター井手隊長です。

昨年12月、東京を代表する町中華の名店が58年の歴史に幕を下ろした。

板橋区大山にある「丸鶴」である。

1966年創業の老舗で、店主は岡山実さん。元カリスマホストで、タレントの城咲仁さんのご実家としても知られる。

都内でチャーハンの旨い店と言われたら間違いなく名前の挙がってくるお店で、営業中に行列が途切れることはない。ジューシーなチャーシューのゴロゴロ入ったチャーシュー炒飯や、とびっこがたっぷりのったとびっこ炒飯が人気で、一日200杯も出ていた。継ぎ足しで作る「丸鶴」の命の醤油ダレは、毎日チャーシュー用の肩ロースを24本も煮込んで作り続けて完成したもので、これが味の核になっている。

閉店が発表されてからさらに行列は伸びていき、昨年12月28日をもって惜しまれつつ閉店を迎えた。

お店であの味が食べられなくなった「丸鶴」ファンは、「丸鶴」ロスな新年を迎えている。

城咲さんは閉店前から父のもとで40日間チャーハンの修業を行い、冷凍チャーハンを開発していた。

父の作る魂のチャーシュー炒飯を全国に届けたいという想いで作られたものだが、結果、“冷凍チャーハン”という形で「丸鶴」の味が残されたのは大きい。

大きめの鍋で水を沸騰させ、そこに冷凍の袋のまま入れて湯煎をしたら出来上がり。

1人前400gとボリュームたっぷりで、大きめに切られたチャーシューがゴロゴロ入っている。

黒コショウがきいたパンチのある仕上がりで、米の柔らかさとともにジュワッとチャーシューの肉汁が広がり、とても美味しい。

閉店後、大反響で1~2ヶ月待ちとなっているが、ぜひゲットしてみてほしい。

老舗の味をぜひお家でご賞味あれ。

記事の監修者

井手隊長
井手隊長ラーメンライター
全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。
「東洋経済オンライン」「Yahoo!ニュース」「AERAdot.」等でラーメンの連載を年間100本ほど執筆。近年はラーメンの「1000円の壁」問題や「町中華の衰退事情」、「個人店の事業承継」など、ラーメン業界をめぐる現状を精力的に取材。テレビ・ネット番組への出演は「羽鳥慎一モーニングショー」「ABEMA的ニュースショー」「熱狂マニアさん!」「5時に夢中!」など多数。
その他、ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。
著書に「できる人だけが知っている 『ここだけの話』を聞く技術」(秀和システム)がある。