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これがファミレスで買えるのか…! デニーズの冷凍ラーメン『飯田商店監修 味噌らぁ麺』が超本格派

2026年5月11日

全国のラーメンを食べ歩くラーメンライター、井手隊長です

ファミリーレストランの枠を超えた一杯が、今度は自宅で味わえるようになった。デニーズから発売された冷凍ラーメン「飯田商店監修 味噌らぁ麺 〜五重の味噌」。神奈川・湯河原の名店「飯田商店」が監修し、デニーズオリジナル食品ブランド「Denny’s Table」から登場した注目商品だ。

冷凍ラーメン市場は専門店監修の商品も増え、「店の味をどこまで再現できるか」という競争が激しくなっているが、その中でも今回の商品はかなり完成度が高い。もともとデニーズ店舗で提供され好評だった「飯田商店監修」のメニューを冷凍食品化したという流れもあり、単なる名店コラボに留まらない説得力がある。

パッケージを開けると、スープ、麺、具材が一体化した状態で冷凍されている。いわゆる「三層構造」になっており、これをそのまま鍋に投入するだけ。鍋に蓋をして、スープが溶け始めるまで弱火で加熱し、その後強火へ。全体が煮立てば完成というシンプル設計だ。調理時間の目安は約5分30秒。冷凍ラーメンというと別鍋でスープを温めたり、具材を分けて調理したりする商品も少なくないが、この商品は驚くほど手軽だ。

実際に作ってみると、鍋の中で徐々に味噌の香りが立ち上がっていく。完成した瞬間、まず驚かされるのがスープの厚みだ。

「五重の味噌」という商品名の通り、5種類の味噌をブレンドしたスープは非常に奥行きがある。甘み、香ばしさ、コク、塩味のバランスが素晴らしい。そして具材の脇にのっている焼き味噌が実にきいている。これによって香りと旨味が一段階引き上げられ、家庭で作ったとは思えないほど本格的な風味に仕上がっている。

この味噌ダレを支えるのが動物系の厚みだ。まろやかで、口当たりが柔らかい。それでいて後半には焼き味噌の香ばしさが追いかけてきて、最後まで飲み飽きない。

麺はスープをしっかり持ち上げる中太タイプ。濃厚な味噌スープに負けない存在感があり、モチッとした食感も心地良い。冷凍麺特有の違和感もかなり少なく、専門店監修商品として十分納得感がある仕上がりだ。

具材は特にチャーシューが印象的で、大ぶりなものが2枚入る。しっかり焼きが入っており、香ばしさが味噌スープと好相性。モヤシもクタッと柔らかく仕上がり、濃厚なスープを吸って実に美味い。味噌ラーメンらしい満足感をしっかり演出してくれる。

最近はコンビニやスーパーでも高価格帯の冷凍ラーメンが増えているが、この商品の強みは「デニーズで買える」という気軽さにもある。食事帰りにそのまま購入でき、ファミレスのお土産需要と冷凍ラーメン文化がうまく融合している一品だ。

正直、「ファミレス発の冷凍ラーメン」という先入観を持って食べると驚く人も多いだろう。名店監修商品の中でもかなり完成度が高く、味噌ラーメン好きなら一度試してみる価値は十分ある。

デニーズが店内飲食だけでなく、自宅での体験価値まで広げようとしていることも伝わってくる一杯だった。食事のついでに、ぜひレジ横で手に取ってみてほしい。

記事の監修者

井手隊長
井手隊長ラーメンライター
全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。
「東洋経済オンライン」「Yahoo!ニュース」「AERAdot.」等でラーメンの連載を年間100本ほど執筆。近年はラーメンの「1000円の壁」問題や「町中華の衰退事情」、「個人店の事業承継」など、ラーメン業界をめぐる現状を精力的に取材。テレビ・ネット番組への出演は「羽鳥慎一モーニングショー」「ABEMA的ニュースショー」「熱狂マニアさん!」「5時に夢中!」など多数。
その他、ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。
著書に「できる人だけが知っている 『ここだけの話』を聞く技術」(秀和システム)がある。