こんにちは、冷凍生活アドバイザー・冷凍食品専門家の西川剛史です。
2026年10月21日、株式会社ツルハホールディングス(以下、ツルハHD)の新プライベートブランド「からだとくらしに+1(プラスワン)」のブランド戦略発表会が開催され、私も現地に参加してまいりました。


近年、ドラッグストアにおける食品や冷凍食品のラインナップは急速に充実しており、私たちの日常食を支える重要な拠点となっています。そうした中で発表されたツルハHDの新PBと、その第一弾として登場した注目の冷凍食品3商品について、専門家の視点からご紹介します。
ツルハHDの新PB「からだとくらしに+1(プラスワン)」とは?

今回の新ブランド発表の背景には、ツルハグループとウエルシアグループの経営統合があります。両社がこれまで培ってきた生活者理解や専門性、商品開発力を融合させ、事業スケールを活かした高品質で納得感のある商品を届ける取り組みとして誕生したのが「からだとくらしに+1(プラスワン)」です。
ちなみにドラッグストア業界における「D&F」とは、「ドラッグ&フード(Drug & Food)」の略称です。従来の医薬品や化粧品中心の品揃えにとどまらず、食品(生鮮食品、惣菜、冷凍食品など)の取り扱いを大幅に強化した店舗業態(フォーマット)のことを指します。ツルハHDでは2026年8月末時点でD&F店舗数は37店舖で、D&F店舗の前年比で、物販売上高+11.3%、客数+7.5%、粗利高+10.5%、と好調です。

「プラスワン」が目指しているのは、単なる価格訴求や低価格化を目的としたプライベートブランドではなく、日々の暮らしの中で「ひとつ上のこだわり」や「ちょっとしたアイデア」という+αの価値を感じられる商品を提示していく姿勢が打ち出されています。


展開されるカテゴリーは「ヘルスケア」「ビューティー」「ホーム」「食品」の4つ。医薬品の一部はイオングループ店舗でも展開されるなど、購入できる接点も広がっていく予定です。
その中で、食卓を支える「Table(食品)」カテゴリーから登場したのが、今回ご紹介する3つの冷凍食品です。ドラッグストアならではの健康意識や専門性と、大手メーカーや名店とのタッグによるこだわりが詰まったラインナップとなっています。
注目商品①:管理栄養士監修「えっ、これ玄米!?」おにぎり2種

まずご紹介するのは、健康志向と手軽さを両立させた冷凍おにぎりシリーズです。
- 商品名:
- 『からだとくらしに+1 管理栄養士おすすめ えっ、これ玄米!? 鶏ごぼう玄米おにぎり』
- 『からだとくらしに+1 管理栄養士おすすめ えっ、これ玄米!? 梅ひじき玄米おにぎり』
- 発売日:2026年10月18日(日)
- 内容量:各2個入り(150g)
- 価格:各321円(税込)
開発の背景とこだわり


こちらの2商品は、ツルハグループの管理栄養士が監修し、味の素冷凍食品株式会社との共同開発によって誕生しました。「おいしいものを食べたいけれど、栄養や健康にも配慮したい」というニーズに応える設計となっています。


原料には、株式会社むらせの「ソフトブラン玄米」を採用。「ライススリット加工」という特殊技術により、玄米の芯まで味が染み込みやすく、美味しく食べやすく加工されています。そのため、玄米100%でありながら、白米と比べても遜色なくおいしく仕上がっていました。玄米特有のボソボソ感を抑え、粒感を感じさせつつもしっとり・もっちりとした食感に仕上げられているのが特徴です。そして玄米なので、白米と比べて食物繊維が約6倍、ビタミンEが約13倍含まれているのも嬉しいですね。

手軽に電子レンジで温めるだけで、日常の食事や小腹がすいたときに栄養をプラスできる、ドラッグストアらしい工夫が感じられます。
2つのフレーバーの特徴
- 鶏ごぼう玄米おにぎり
鶏ごぼう煮の旨味がしっかりと米にしみ込んだ、満足感のある味わいです。ごぼうの風味と鶏のコクが玄米の香ばしさと調和しています。 - 梅ひじき玄米おにぎり
梅チップとねり梅の2種類を使用し、爽やかな酸味とひじきのやさしい甘みを引き出しています。後味がすっきりとしており、朝食や軽食にも取り入れやすい味わいです。
注目商品②:お店にはない幻のメニュー「三ん寅」店主監修炒飯

続いてご紹介するのは、本格的な味わいを追求した名店監修の冷凍炒飯です。
- 商品名:『からだとくらしに+1 「三ん寅」店主監修炒飯』
- 発売日:2026年10月18日(日)
- 内容量:300g
- 価格:321円(税込)
「メニューにない炒飯」というユニークなコンセプト


監修を務めたのは、東京・江戸川橋(新宿区)にある行列の絶えない人気ラーメン店「三ん寅(さんとら)」の菅原店主です。札幌の名店出身である菅原店主が手掛ける濃厚な味噌ラーメンは多くのファンを魅了していますが、実は店舗のメニューに「炒飯」はありません。
今回の商品は、まさに「もし三ん寅に炒飯があったら」というコンセプトのもと開発された、店舗では味わえない特別な一品です。
炒飯のベースには、三ん寅の代名詞でもある味噌の風味を活かした「焦がし炒め味噌オイル」が使用されています。さらに、同店の味噌ラーメンには欠かせない「しょうが」と「山椒」の香りを効かせている点が大きな特徴です。

ただ、当日の発表会現場では試食提供はありましたが、少量に盛られてラップもせず時間が経ったものだったので、水分と香りや味も飛んでいて、味は正直わかりませんでした。店舗で発売されたら電子レンジで加熱してすぐのものを試食したいと思います。今回の発表やプロモーションはかなりお金がかかっているように見えましたが、冷凍食品の新商品の発表としてはこの辺りは課題だと思います。
まとめ:身近なドラッグストアで選ぶ、新しい冷凍食品の選択肢

今回のツルハHDの新ブランド「からだとくらしに+1」の発表会を通じて感じたのは、ドラッグストアにおけるプライベートブランドの質の高まりと、明確なコンセプト設定です。
単に安さを追求するのではなく、「管理栄養士監修による健康とおいしさの両立」や「行列店のこだわりを再現した本格派の味わい」といった+αの価値がしっかりと一商品ずつに込められています。
ツルハグループやウエルシアグループの店舗網、そしてイオングループへの広がりにより、こうしたこだわりの冷凍食品がより身近な場所で手に入るようになります。忙しい毎日の食卓に、手軽でおいしく、少し嬉しい価値を足してくれる存在として、今後のラインナップ拡充にも期待したいところです。
お近くの店舗で見かけた際は、ぜひ冷凍食品コーナーをチェックしてみてください。





