全国のラーメンを食べ歩くラーメンライター、井手隊長です。
今回紹介する商品は「CO・OP けやき監修 札幌味噌ラーメン 2食入」だ。
北海道・すすきのの名店「けやき」が監修し、生活協同組合(CO・OP)のPB商品として発売されている。製造はキンレイが担っている。
「けやき」は1999年創業で、札幌・すすきのの中心地で長年にわたり行列を作り続ける味噌ラーメンの名店だ。その味を求めて多くの著名人も足を運び、なかでもサザンオールスターズの桑田佳祐が贔屓にしている店として名前を挙げているのは有名な話だ。
そんな名店の味を、冷凍食品で再現する試みだが、本商品はさらに興味深いポイントを持つ。価格が「2食入りで498円(税別)」という破格設定なのである。1食あたり約250円。この価格帯で名店監修を掲げる商品は珍しく、まずここにCO・OPのスケールメリットと商品設計力が現れている。

袋を開けると、中には具付きの麺が2つ、そして凍った液体スープが2袋。

まずスープの袋をお湯につけて解凍しておく。並行して鍋に水250ccを入れ、沸騰したら凍ったままの具付き麺を投入。麺をほぐしながら約2分30秒加熱し、そこに解凍したスープを加えてさらに煮込む。ひと煮立ちしたら火を止めて器に移せば完成だ。トータルの調理時間はおよそ3分。冷凍食品として理想的なスピード感でしっかりとした一杯が仕上がる。

まずはスープの完成度に驚かされる。水で希釈しているはずなのに、それを感じさせない濃厚さ。ベースの豚骨の旨味に加え、ソテーオニオンによって粘度と甘みを出しているのが大きな特徴だ。さらにニンニクやショウガがしっかりときいており、熱々の状態で口に運ぶと、身体の芯から温まるような力強さがある。味噌は4種類をブレンドしており、単調ではない奥行きのあるコクがある。

そして、この商品の核心とも言えるのが麺である。製造を手掛けるキンレイは、CO・OP商品のために新たに「ちぢれ麺」の製造工程を確立したという。札幌味噌ラーメンにおいて、ちぢれ麺はスープを持ち上げるための重要な存在だが、この麺はその役割を見事に果たしている。しっかりとしたコシを持ちながらスープをよく絡め、一口ごとに味噌の旨味を運んでくる。クタクタの野菜もスープといい一体感を生んでいる。
名店「けやき」というブランド、キンレイの製造技術、そしてCO・OPの流通と価格設計。この三者が組み合わさることで、「高品質なのに安い」という価値が成立した。家に居ながらにして札幌を感じさせてくれる一杯。ぜひお試しあれ。





