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大阪・関西万博 「テラスニチレイ」にやってきた!冷凍炒飯と最新炒め調理ロボットの活用

2025年5月29日

 大阪・関西万博2025の「テラスニチレイ」を取材訪問しました!

 テラスニチレイは、冷凍食品メーカーのニチレイフーズが出店しているレストランです。ニチレイフーズ マーケティング部 テラスニチレイ店長の原山さんにお店を案内していただきながら、万博会場でしか食べられないオリジナルメニューもご紹介します!


▼▼ YouTubeの動画もぜひご覧ください!▼▼

テラスニチレイで学ぶ冷凍食品の歴史


 テラスニチレイでは、万博オリジナルの冷凍炒飯を活用したメニューや、最新の炒め調理ロボットを活用したオペレーションなどを楽しめます。

 また、食事の提供だけではなく、冷凍食品の歴史を紹介した展示コーナーも。日本の冷凍食品の発祥は1920年、アメリカから冷凍設備を輸入した葛原猪平さんが、魚を凍らせたところからスタート。さまざまなクイズや解説で、日本の冷凍食品の100年以上ある歴史がわかりやすく解説されていて、見どころたっぷりです。

ニチレイクイズ! 55年前の万博にも出店!?

 実はニチレイフーズ、1970年開催の前回の大阪万博でも「テラス日冷」をオープンしていたんです。当時も、冷凍食品を使ったメニューが提供されていました。



 突然ですが、ここで冷凍食品クイズを1問!


Q.1970年の万博のテラス日冷で提供された、冷凍食品を使ったメニューは何? 

 下の3つから選んで答えてみてください。


A:唐揚げ  B:ラーメン C:ハンバーグ

 正解は……Cのハンバーグ! 


 1970年の万博の「テラス日冷」では、業務用冷凍食品のハンバーグが提供され、好評を博しました。そのほか、ビーフシチューなどの冷凍食品を活用したメニューも提供されていたそうです。

 このような業務用冷凍食品は、その後の外食産業やレストラン運営の礎となっていきます。業務用の冷凍食品の発展があったからこそ、日本全国で均一なメニューを提供できるセントラルキッチンや、全国展開のチェーン店が実現できるようになっていったのですね。

テラスニチレイのメニューは?

 では、2025年のテラスニチレイのメニューを見ていきましょう!

 看板メニューは炒飯です。

 ニチレイフーズには「本格炒め炒飯」という人気の家庭用冷凍食品があり、皆さんもスーパーでよく見かけているかもしれませんね。実はこの商品、世界で一番売れている冷凍炒飯なんです! その世界No.1炒飯を生み出したニチレイフーズが本気を出して、この万博のためだけに開発したのが「スペシャル炒飯」です。

 スペシャル炒飯のほか、1日限定30食の「エブリオンミール炒飯」も。こちらはたんぱく米を使用し、たんぱく質がしっかり摂れるという特徴があります。

 今川焼きもあります。しかも今回は「凍ったまま食べられる」というところが特徴。生地や中のあんこに工夫を施すことによって、アイス感覚で食べられる今川焼きになっています。

 こちらも万博のために新たに開発された、テラスニチレイでしか食べられないものです。

自分だけのオリジナル炒飯も作れる!

 なんと、オリジナルの炒飯を作ることもできます! 「おいしい」のほかに「楽しい」も感じて欲しいというニチレイフーズの試みで、味付けやトッピング、卵の量などを選べるメニューもスタンバイしています。

 オリジナル炒飯は、ベースの炒飯にカスタマイズができる仕組みになっています。

 味付けが「醤油味」「コク旨ガーリック味」「旨辛キムチ味」の3種。卵の量はシングルかダブル、具材は「焼豚」「海老」「五目」から選べます。

 私はコク旨ガーリック味、卵はタブル、具材は海老を選んで注文してみました!

調理風景を見学

 今回は特別に調理室に入らせていただき、最新の炒め調理ロボットで炒飯を作る様子を見学させていただきます。


 まずは調理ロボットにラードを入れます。炒めるときにラードを使うことで、香りがすごくよくなり、中華店の炒飯のような本格的な仕上がりになります。


 次に卵、ベースの炒飯、具材が入ります。釜がくるくる回転しながら、どんどん炒められていきます。


 最後にタレを加えて味付けをし、少し炒めれば……完成! お皿に盛り、フライドガーリックをトッピングすればできあがりです。



 約3分半ほどという短時間で仕上がりました。この後、調理ロボットは洗浄までできるようになっているので、すぐ次の調理に入れるのもポイントです。



 このように機械を使い、マニュアルに沿って調理すれば、料理人の方でなくてもおいしい炒飯を作って提供することが可能になります。冷凍食品と機械の組み合わせは、今後の飲食店の可能性をどんどん広げていくのではと感じました。

いざ、実食!

 オリジナル炒飯と今川焼、アセロラジュースがセットになった、セットメニューをいただきます!

 炒飯は家庭で作るのとはやはり違い、香ばしくてとてもおいしい! 自分でカスタマイズできるのも楽しく、いろいろな組み合わせを試してみたくなります。

 今川焼きは、凍っているのですがカチカチではなく、食べやすい柔らかさ。ひんやり冷たいので、これからの暑い季節にもおすすめの新感覚の和スイーツです。

 
 テラスニチレイを訪問してみて、1970年の前回の大阪万博から55年の間に積み重ねられた冷凍食品の技術と、今後の未来の食への提案、さまざまな事業への展開の可能性を感じることができました。

 万博の開催期間はまだまだあります。ぜひ皆さんも開催中に訪れてみてくださいね!


【店舗情報】

・店名:テラスニチレイ TERRACE NICHIREI 

・座席数:41席

・エリア:静けさの森エリア EARTH TABLE~未来食堂~内

・営業時間:10時~21時(ラストオーダー20時、その他会場の営業時間に準ずる)

・テイクアウトメニュー:有 

・予約:不可

・レストランHP:https://www.nichireifoods.co.jp/expo2025/

※記事内で表記している価格は撮影時のもので、変更の可能性があります。

その他の大阪万博おすすめスポットはこちらの動画で紹介しています。

【Youtube】EXPO2025大阪・関西万博冷凍関連&その他おすすめを紹介!

さらには前回の1970年の大阪万博と冷凍食品の関係について解説した前回の記事はこちらになります。

【記事】1970年大阪万博が外食を変えた!冷凍食品でレストランは進化する

記事の監修者

西川 剛史
西川 剛史冷凍王子/冷凍生活アドバイザー
高校生のころから冷凍食品に興味を持ち、冷凍食品会社に就職。冷凍食品の商品開発などの経験を生かし、現在は冷凍専門家として活動中。テレビ番組「マツコの知らない世界」「ヒルナンデス!」「王様のブランチ」「NHKごごナマ」など、その他テレビ、雑誌などに多数出演。
プロフィール詳細はこちら(https://vefroty.co.jp/profile/)