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【専門家監修】冷凍餃子の家庭での美味しい焼き方とは?

2024年11月1日

冷凍食品の中でも人気カテゴリーである「冷凍餃子」。普段から購入し、ご家庭で楽しまれている方も多いかと思います。でも「あまりうまく焼く自信がない」「もっとおいしく焼く方法を知りたい」などと思っている方もいらっしゃると思います。
そんな方におすすめ!冷凍餃子の美味しい焼き方を、「焼き餃子協会」代表理事の小野寺さんに教えて頂きます!
冷凍餃子の焼き方でお困りの方は特に要チェックです。

▼▼ YouTubeの動画もぜひご覧ください!▼▼

焼き餃子協会・小野寺さんをご紹介!

今回ゲストにお招きした小野寺さんは、「焼き餃子協会」の代表理事を務めている方です。
▼焼き餃子協会ウェブサイトはこちら▼
https://www.gyoza.or.jp/

焼き餃子協会とは
「世界には餃子(またはそれに似た料理)がさまざまにありますが、 日本では焼き餃子が独自に発達し、多様な材料を包み込んだ餃子が全国各地で開発されてきました。現在、通販で購入できる数だけでも2,000種類以上も存在しています。
一般社団法人焼き餃子協会は、美味しい餃子を楽しむことができる社会を目指して、餃子や油・調味料そして調理器具など餃子に関連する業界の発展を支援し、また消費者にも美味しい餃子の焼き方や食べ方などの情報提供を行って参ります。」

実はこの小野寺さんは「しかけ株式会社」の代表取締役も務めておられ、「餃子ジョッキー」という異名も持たれています。まさに、焼き餃子業界の第一人者です。

美味しい餃子の焼き方①餃子を焼く準備

焼き餃子は焼き方によって、味が大きく変わります。その中でも必要な器具はかなり重要なので、準備していきましょう。

今回小野寺さんに焼いて頂くのは「冷凍生餃子」です。加熱して蒸してから冷凍されている餃子商品もありますが、今回は加熱していない冷凍生餃子を使います。
生餃子はお肉のジューシーさが売りですが、賞味期限が短いのがネック。ただし美味しさで選ぶなら、この生餃子とのことです。

続いて焼く準備をしていきましょう。真ん中がガラスになっている蓋と、フライパンの中にスポッと入るお皿を用意してください。

焼くときの油は「こめ油」がおすすめ。餃子が焦げてフライパンとくっつく原因は油にあることが多く、こめ油は焦げにくいのでおすすめです。また、こめ油は香りがなくクセがないので、餃子本来の味を楽しめるというメリットもあります。

もう一つ、計量カップも必要です。フライパンに入れるお水の量をしっかり測ることが重要です。

美味しい餃子の焼き方②水を沸騰させて火のかかり方を調べる

続いて、美味しい焼き餃子作りで重要なポイント!フライパンへの火のかかり方を調べていきます。
火のかかり方、フライパンの中で焼き加減が偏ってしまうと、均等に焼けません。コンロの真ん中が必ず火の真ん中というわけではないので、調べてみる必要があります。
まずはフライパンに水を入れて沸騰させます。沸騰している場所が最も火が強い場所なので、真ん中になるようにフライパンを寄せましょう。火元を調べて、フライパンの位置を調整することで、焼き加減を均等にすることができます。

美味しい餃子の焼き方③油と餃子を入れる時の注意点!

火を止めて沸騰した水を捨てたら、いよいよ冷凍餃子を焼いていきます。まずは油をフライパンに入れます。油の量は、フライパンの底面の直径の半分ぐらいまでです。
続いて餃子を置いていくのですが、解凍してから焼くと食感が全く変わってしまうので、凍ったまま餃子を焼くのがベスト!さらに火をかけてから冷凍餃子を並べると油がはねて危ないので、火を消した状態で餃子を入れてください。

この時に餃子は円盤状に並べていくことで隙間ができますが、この隙間がお湯を沸騰させるポイントとなります。

餃子を円盤状に並べたら、お湯を100cc入れます。餃子には皮に粉がついているので、お湯はこの粉を洗い流すつもりでかけながら入れていきます。お湯を入れ終わったら蓋をして、餃子を焼いていきます。

美味しい餃子の焼き方④焼きすぎないタイミングとは?

いよいよ餃子を焼きますが、火加減は強めの中火で焼いていきましょう。
焼き始めましたが……いつ蓋を開ければいいのか、このタイミングが重要です。そこで、ガラス蓋が本領を発揮します。

4~5分蒸したら窓から中を見てみて、お湯がどれくらい残っているのかを見ます。
皮が透けてきたタイミング、パチンパチンと水が油を跳ねる音が聞こえたタイミングが、それぞれ蓋の開け時です。

餃子が焦げてしまう場合、その原因の多くが『焼きすぎ』です。皮が透けてきて、音が聞こえるタイミングで火を止めれば、焼きすぎを防ぐことができます。
焼きあがったら、お皿に移す前に油を切りましょう。フライパンにお皿を被せて、指で押さえて油を流します。それ用にボールを用意して、油を流してしまいましょう。
油を流したらひっくり返して、焼き餃子の完成です!

食べてみた感想

焼き餃子の専門家、小野寺さんに実際に作って頂いた焼き餃子。
見た目はお店で出てくるような焼き餃子になりました。
この焼き方で食べてみると……餡がジューシー、皮がもちもち、焼き目がパリパリ!
小野寺さんによると、ジューシー・もちもち・パリパリの3要素が美味しい焼き餃子の条件。
この焼き方の焼き餃子は、その3点をしっかり満たしていました!

まとめ

生の餃子と冷凍餃子では、火の通り具合が違うので、火加減も変わってきます。
美味しく作るには、もっとも良いバランスで餃子を焼くこと。
今回ご紹介した小野寺さん直伝のポイントを押さえて、ご家庭でも美味しい焼き餃子を作ってみてください!


【記事の監修者】

小野寺 力
焼き餃子協会 代表理事
「日本の焼き餃子文化を世界に広める」ことをミッションに、餃子をつくる人と消費する人をつなぐために、「餃子ジョッキー」として全国のお取り寄せ餃子を紹介しながら、餃子を上手に焼く人を増やす活動を行う。一般社団法人焼き餃子協会のHPはこちら