近年、冷凍餃子の人気が高まっています。中でも注目を集めているのが、「大阪王将 羽根つき餃子」。水も油もフタもいらない手軽さ、パリッと焼き上がる羽根つきのおいしさで、多くのご家庭から支持されています。
今回は、その冷凍餃子の製造工場に潜入! 製造工程を見学させていただきました。
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撮影取材協力:株式会社イートアンドフーズ
美しすぎる! 冷凍工場


今回訪れたのは、大阪王将ブランドの冷凍食品を展開する、イートアンドフーズさんの関東工場です。建物は清潔感にあふれており、とってもきれい! 働くスタッフさんにとっても気持ちよく仕事ができる環境が整っているのがすばらしいですね。
早速、作業着に着替え、衛生対策をしっかりと行い工場内へ!
工程① 餃子の皮の製造

まずは餃子の皮の製造工程です。
巨大な機械に小麦粉や水などの原料が投入され、練り上げられていきます。ポイントは冷たい水を使うこと。これは、小麦粉が熱により変質して劣化するのを防ぐためだそうで、生地の品質保持に重要な役割を果たしています。


1回で作られる生地の量はなんと150kg! この生地を大きなローラーの連続圧延機で薄いシート状に伸ばしていきます。何度も丁寧に伸ばすことで、もちもちとした食感に仕上がります。
工程② 餃子のタネをつくる

次に餃子のタネ、中に入っている具づくりの工程です。
大阪王将の冷凍餃子には、国産のキャベツがふんだんに使用されています。キャベツは季節で産地を選び、糖度が高く甘みのあるものを使うというこだわり。そして1日で約20トンも加工するというから驚きです。


まずは土や異物が入っていないかチェックし、機械に通る大きさにカット。その後、「バブリング」という機械でキャベツを洗浄します。一次洗浄、二次洗浄とかなり丁寧に洗われ、しっかりと異物を落としています。その後、機械でみじん切りにして水分を絞ります。


お肉は半解凍の大きなブロック肉を機械に入れて、ミンチに加工。お肉はしっかり解凍したり、常温に長く置いてしまうと旨みも抜けてしまうため、冷たい状態を維持しながら加工していくことで旨みを逃さないように配慮されています。


具材のミキシングにも工夫が。先にお肉と調味料を練り、あとからキャベツを投入することで、キャベツから水分が出て水っぽくなるのを防いでいます。これによりジューシーでコクのある味わいのタネが完成!
この1回で500kgくらいの餃子のタネができあがります。作られたタネは管を通って、餃子の成形機に送られます。
工程③ 成形


続いては、包んで餃子の形に仕上げる成形の工程です。
皮は、先ほどシート状にした生地を2枚重ねて強度を高め、さらに圧着して伸ばされていきます。これを、丸い形に打ち抜いていきます。
イートアンドフーズさんの工場では、打ち抜いた後の、外側の余った生地も再利用しています。素材を無駄にせず使っているのがすばらしいです。


この工場は日本最大最速級ということで、1分で150個の餃子を成形できる機械が6台も並び、一気に大量の餃子が作られています。タネが自動的に詰められ、包まれていき、機械からどんどん餃子ができてきます。圧巻の製造スピード!このスピードのおかげで、おいしいのに手頃な値段で買えるコスパの良さを実現できています。
成形された餃子はロボットアームによってトレイに並べられ、その状態で製品に異常がないか目視検品を実施します。さらに、センサーで個数や異物などを自動でチェックする仕組みも導入されています。


意図的に、個数が足りないものを確認レーンに流していただきました。異常を察知すると、レーンからシュルンと弾かれて除去されました。このように、各工程でしっかり確認することで、品質管理が徹底されているのですね。この後、加熱・冷凍工程へ進みます。
工程④ 蒸し〜急速凍結


95℃のスチームで約5分間蒸します。蒸すことで、キャベツの甘みを残し、おいしく長く、冷凍保管できるようになります。


その後、「スパイラルフリーザー」という全長が200mに及ぶ螺旋状のコンベアによる巨大な冷凍設備で、一気に急速凍結。マイナス40℃の低温の機械の中で、蒸した餃子を一気に冷凍して旨みを閉じ込めます。これにより、焼いた時にもっちり&パリッとした理想的な餃子が楽しめるのです。

また、ラインに軽微なトラブルが起きた場合でも、製品を一時保管しておける「回避装置」というものもありました。これにより、生産ラインを止めることなく稼働し続けることができ、効率よく生産することができます。
最後に包装をすれば、できあがりです!
羽根つき餃子の実食!

製造されたばかりの冷凍餃子を、実際に調理して試食させていただきます!
「大阪王将 羽根つき餃子」は、凍ったままフライパンに並べて焼くだけで、きれいな羽根ができるのが最大の特徴。水も油も、フタも必要ありません。誰でも上手に焼けるところが人気の秘訣です。「秘伝のたれ」つきなのも嬉しいです。


実際に焼き上がった餃子は見た目にも美しく、羽根はパリパリ、皮はもっちもち。口に入れると、香ばしさと、ジューシーな肉汁とキャベツの甘みが広がります。本当に素材のおいしさがぎゅっと閉じ込められた絶品の餃子です!
おいしい冷凍餃子の裏側

今回、冷凍餃子ができるまでを見学をさせていただき、おいしさと手軽さを両立させるために、高度な設備と細やかな工夫が随所に詰まっていることに感動しました。また、生産性が高いことで値段も手頃に販売でき、消費者に嬉しい「おいしさと値段の両立」を可能にしていることもわかりました。
家庭で簡単においしい餃子が食べられるのは、こうした裏側の見えない企業努力があるからこそ! ぜひ一度、さまざまな工夫と情熱が詰まった「大阪王将 羽根つき餃子」を味わってみてくださいね。