てまぬきごはん 冷凍でおいしい生活
冷凍術・レシピ

アボカドは丸ごと冷凍! 冷凍方法&活用レシピ

2025年9月12日

 アボカドはクリーミーな食感と風味が魅力的ですが、保存が難しい食材の一つです。まだ青いアボカドは硬くておいしく食べられませんし、熟し過ぎると傷みやすいので、食べ頃の期間が短いのです。

 そんなアボカド、ぜひ冷凍してみてください! 上手に冷凍保存すれば、長期間保存できるだけでなく、さまざまなレシピに活用できます。


▼▼ YouTubeの動画もぜひご覧ください!▼▼

アボカド冷凍の一番のポイントは?

 アボカドを冷凍する際に最も重要なのは、しっかり熟したおいしいアボカドを冷凍することです。熟していない青くて硬いアボカドを冷凍したら、柔らかくなっておいしくなると勘違いされている方もいるのですが、まったく柔らかくもおいしくもなりません! そのままの味がキープされるだけで、食べたときに硬くて青臭さが残ったおいしくない状態のままです。ですので、食べ頃に熟したアボカドを選ぶことが大切なのです。

 アボカドの熟し具合は、皮がしっかり黒くなってきた頃がベスト。もし店頭でちょうどいい熟成具合のアボカドが見つからないときは、自宅で少し置いて熟成させると良いでしょう。

アボカドの冷凍方法

 アボカドは切らずに丸ごと冷凍します。皮を残すことで、冷凍中の乾燥と酸化を防いでくれます。また、切ると断面から酸化がどんどん進んでしまうので、冷凍するときは丸ごとにしましょう。

 具体的には下記の方法で冷凍をしていきます。


①アボカドを丸ごとラップで包む。


②ラップで包んだアボカドを冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じる。


③冷凍庫に入れ、約1日程度かけてしっかり凍らせる。


 冷凍後は、数週間から1か月程度保存できます。

冷凍アボカドの活用術

 冷凍したアボカドには、主に2パターンの活用方法があります。半解凍にして食べる食べ方と、全解凍する方法です。

半解凍で食べる

 冷凍したアボカドを半解凍にして、アイス感覚で食べる方法です。半解凍のアボカドは、冷たくてクリーミーな食感が楽しめます。

 半解凍する方法は、冷凍したアボカドを室温で数十分放置するか、急ぐ場合は600Wの電子レンジでで30秒ほど加熱。足りなければ少しずつ足して、様子を見ながら解凍していきます。包丁がスッと入るくらいの柔らかさ加減が理想です。解凍しすぎると全解凍になってしまうので、ご注意ください。


 おすすめの食べ方1つ目は、半解凍のアボカドスライスです。

 アボカドを半月切りにして、オリーブオイルをかける食べ方です。お好みで少し塩をふりかけるとさらに風味が引き立ちます。




 おすすめの食べ方2つ目は、半解凍のアボカドアイスです。

 

 蜂蜜をかけて甘くして食べる方法です。半分にカットしたアボカドの、タネをとったくぼみに蜂蜜を入れ、スプーンですくっていただきます。アボカドのなめらかさと蜂蜜の甘さが絶妙にマッチし、まるでアイスクリームのような食感になりますよ!


全解凍で食べる

 すべて解凍してしまう、全解凍で食べる方法もあります。

 冷凍したアボカドは解凍すると繊維が崩れて、つぶれやすくなります。つぶれてしまうというのは、本来ネガティブなイメージですが、アボカドの場合はこの特徴が生かせます。


 おすすめの食べ方は、全解凍のアボカドディップです。

 冷凍したアボカドを電子レンジで加熱し、崩してから味付けします。塩、レモン汁、黒こしょう、マヨネーズを適量加えて混ぜます。これをトルティーヤやクラッカーに乗せて食べるのと抜群においしいですよ。


アボカドの冷凍保存をマスターしよう!

 アボカドの冷凍保存方法と、冷凍アボカドの活用法を紹介しました。アボカドは冷凍することで、長期間保存できるだけでなく、さまざまなレシピに活用できるのが魅力です。

 冷凍する際のポイントは、「しっかり熟したアボカドを選ぶこと」と「丸ごと冷凍すること」。保存方法をマスターすれば、冷凍アボカドを手軽に活用できます。皆さんもぜひお試しください!

記事の監修者

西川 剛史
西川 剛史冷凍王子/冷凍生活アドバイザー
高校生のころから冷凍食品に興味を持ち、冷凍食品会社に就職。冷凍食品の商品開発などの経験を生かし、現在は冷凍専門家として活動中。テレビ番組「マツコの知らない世界」「ヒルナンデス!」「王様のブランチ」「NHKごごナマ」など、その他テレビ、雑誌などに多数出演。
プロフィール詳細はこちら(https://vefroty.co.jp/profile/)