新しい冷凍食品との出会い方は人それぞれですが、私の場合はインターネットでの探索はもちろん、全国各地の駅や空港、サービスエリアを巡る中で見つけることがほとんどです。
しかし、時にはテレビやラジオといったメディア出演を通じて「特定の地域の冷食を探してほしい」というオーダーをいただくことがあります。
自分のデータベースに合致するものがあれば良いのですが、出演者の方の細かな好みを考慮すると、既存のリストだけでは足りないことも珍しくありません。
ただ、そんな時こそが新たな名品に出会う絶好のチャンス。
驚き喜ぶ顔を想像しながら探す時間は、いつも以上に力が入るものです。

今回ご紹介する逸品も、某ラジオ番組から届いた「大分県の冷凍食品」というリクエストがきっかけで巡り会えたものです。
大分県といえば、温泉地としての華やかさだけでなく、由布岳や鶴見岳といった雄大な山々と、別府湾や佐賀関に代表される豊かな海に囲まれた、まさに食材の宝庫。
山と海、それぞれの美食が楽しめるこの地で見つけたのが、海側のグルメを象徴する「幻の赤しそ寿司」です。

このお寿司のルーツは大分県佐伯市米水津の宮野浦に伝わる「丸寿司」にあります。
かつては、甘酢でしめた地魚を赤しそで巻き、木桶にぎっしりと詰め込んで、漁に出る際の保存食として愛されていた伝統料理でした。
今では地元でも作る家庭が減り、いつしか「幻」と呼ばれるようになりましたが、その伝統の製法と味を絶やすまいと、冷凍食品という形で見事に現代へ蘇ったのです。

一貫に真アジを丸々一尾使用しているため、見た目以上のボリューム感がありますが、頭が丁寧に取り除かれているため非常に食べやすく工夫されています。
程よい酸味でしめられたアジは、梅酢で漬け込まれた赤しその爽やかな風味と相まって、魚特有の臭みが一切感じられません。
ふっくらとした酢飯もしっかりと詰まっており、満足感も十分です。
これほどの手間暇がかかっていながら、手に取りやすいコストパフォーマンスを維持している点にも驚かされます。

まさに、幻を幻のまま終わらせることなく、後世や全国へ伝え続けるという、冷凍食品の素晴らしさを体現したような名品です。
ちなみに、アジを使った赤しそ寿司だけでなく、カマスやイワシを使用した「青しそ寿司」もラインナップされています。 これらも併せて手に入れ、伝統の味の食べ比べを楽しんでみるのも一興でしょう。

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