マルハニチロ株式会社は2025年7月9日に2025年秋季新商品発表会を開催しました。冷凍食品は一般的にスーパーマーケットなどの売場の棚替えの時期である、春と秋に新商品を発表します。今回は2025年秋に発売する新商品およびリニューアル品が発表されました。


発表された新商品の冷凍食品の中で注目商品はこちら!


新商品 『WILDish 唐辛子ツナ炒飯』(発売日2025年9月1日)
「ワイルドにカキコメ!」で話題のWILDishシリーズ。袋がそのままお皿になるため、お皿を用意する必要がなく、洗い物もしなくてよい、超簡便商品として人気です。
そんなWILDishシリーズから新商品で発売されるのが『WILDish 唐辛子ツナ炒飯』
韓国でロングセラーを誇る缶詰「Dongwon(ドンウォン)唐辛子ツナ」とコラボレーションした冷凍チャーハンです。マルハニチロとドンウォンとは缶詰のツナ原料で長年の取引があり、それもあって今回のコラボが実現しました。

唐辛子ソースをベースとした、ほどよい辛さの味付けされたツナでチャーハンを作っています。ご飯全体が唐辛子ツナのピリ辛と旨みがあり、さらにごま油の香りが食欲をそそります。 具材には唐辛子ツナの他、卵、じゃがいも、ねぎを使用しています。チャーハンにじゃがいもは珍しいですが、これまた唐辛子ツナの味がよく合います。
続いては

リニューアル 『新中華街 横浜あんかけラーメン』(発売日2025年9月1日)
冷凍ラーメンで最も売れていると言われている『新中華街 横浜あんかけラーメン』。大幅なリニューアルがありました。それは【調理方法】!
この商品の今までの調理方法は
①お湯を沸かす
②冷凍具入りスープを電子レンジで加熱する
③冷凍麺を電子レンジで加熱する
④どんぶりに具入りスープと熱湯を入れよく混ぜる
⑤麺を入れる
このような調理方法でしたが、スープを電子レンジで加熱し、終わったら今度は冷凍麺を加熱し、電子レンジを2回使用する必要がありました。利用者の意見を聞くとこの調理手順が手間だという意見が多かったため(私も思っていました)、これを改善することになり、約3年かけて改良しました。
新しい調理方法は
①お湯を沸かす
②冷凍具入りスープと冷凍麺をどんぶりに入れ、一緒に電子レンジで加熱する
③どんぶりに具入りスープと熱湯を入れよく混ぜる
④麺を入れる
このように電子レンジ2回→1回を実現することができました。実はこれがかなり難しいことで、スープと麺を同時に電子レンジで加熱をすると、スープの方が加熱時間が長く、そのまま麺を加熱を続けると過加熱になり、麺の水分が飛び固くなったり、色が変わってしまったり、品質を著しく損なってしまいます。それを麺の配合から見直し、さらにスープの濃度を濃縮することでスープの加熱時間も短くし、この同時レンチンを実現できました。すばらしいですね!
冷凍食品の利用者のちょっとした手間を減らしてくれるために、約3年の歳月をかけた企業努力がすごいですね!

その技術を活かした新商品として 『新中華街 えびと野菜のあんかけラーメン』(発売日2025年9月1日)こちらも発売します。
特製のホタテエキスなどの海鮮の旨みを生かしたスープで、とろみがあってより濃厚に感じます。具材はエビと5種の具材(白菜、もやし、小松菜、にんじん、しいたけ)を使用し、彩り豊かです。赤坂璃宮 譚オーナーシェフ監修です。

新商品 『新中華街 極旨!むね唐揚げ』(発売日2025年9月1日)
鶏むね肉の冷凍からあげです。むね肉がおおぶりで、しっとりジューシーです。肉の旨みと手作業でつけた薄衣で肉の存在感が高いです。個人的にはむね肉からあげは好きなのですが、この商品はかなりぶりぶり柔らかジューシーに仕上げてあるので、もうちょっとむね肉本来の食感があるタイプの方が好みではありました。でも食べやすくて良いとは思います。

マルハニチロは2026年3月より「Umios(ウミオス)株式会社」に社名変更します。
「この海を起点に、私たち、社会、地球が一つになって地球規模の社会課題を「食」を通じて解決していく。その決意を込めて、マルハニチロは、Umiosへ変わります。」
今後のパッケージ変更やブランドイメージ変更など、楽しみですね。個人的には海、水産品が関係ない冷凍食品の製造メーカーとしての位置付け、事業の優先度などがどうなるか気になりますね。
マルハニチロ冷凍食品 新商品・リニューアル品のリリースは以下をご覧ください。