「ご当地冷凍食品」と聞いて、あなたはどんな商品を思い浮かべますか?
私は20年にわたり、ありとあらゆる冷凍食品を食べ尽くしてきた自称“冷凍食品探求家”です。
大手メーカーからプライベートブランド、そして全国津々浦々のご当地商品まで、日々新しい冷凍食品を求めています。
旅先やイベント会場はもちろん、インターネットでも情報を集めるのが日課です。
この探求の末に出会った最高峰と呼べる冷凍食品のひとつが、2024年から2025年にかけて実施された「第1回 日本全国!ご当地冷凍食品大賞2024-2025」にて最高金賞を受賞した、福島名物の「凍天(しみてん)」です。

福島県民にとっては馴染み深い「凍天」ですが、県外の方にはあまり知られていないかもしれません。
これは、ドーナツ生地で「凍餅(しみもち)」(もち米を蒸して練り、氷点下の屋外で寒風にさらし、凍らせゆっくり自然乾燥させて作られる福島の伝統的な保存食)を包んで揚げた、和洋折衷のお菓子です。

その歴史は古く、1989年に凍餅の製造・卸をしていた有限会社コワタ食品が、地元で「凍もちの天ぷら」を販売したのが始まりです。
これが評判を呼び、1996年には餅の専門店「もち処木乃幡」の看板商品として「凍天」が誕生しました。
ところが、2011年の東日本大震災によって、製造元は大きな被害を受けます。
その後も続く風評被害の影響で、2019年に木乃幡は倒産し、「凍天」は一度姿を消しました。
しかし、「凍天」の復活を願う多くの福島県民の声に応え、2020年に福島市内の企業が特許と商標権を買い取り、販売を再開。
奇跡的な復活を遂げたのです。
そして2022年、より多くの人が楽しめるようにと「冷凍凍天」の販売が始まりました。

この「冷凍凍天」、外はサクサク、中はふんわりとしたドーナツ生地と、もちもちとした凍餅が織りなす3つの食感が口の中で見事に調和します。
控えめで優しい甘さの生地の奥から、ほのかに香るよもぎの風味がたまりません。
大きめサイズなのに、価格はお手頃。
食感、香り、味、ボリューム、価格、すべてがパーフェクトな逸品です。

「凍天」は、福島県民の愛によって紡がれた、終わることのない物語そのもの。
ぜひ一度、この感動の味わいを体験してみてください。
定番の「凍天」だけでなく、粒あんが入った「あんこ凍天」も絶品なので、
ぜひセットで購入して食べ比べてみていただければ!

【凍天】
3,000円(税込) 冷凍凍天5個×冷凍あんこ凍天5個 (10個入) ※2025年9月時点
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