管理栄養士・料理家の柴田真希です。
物価高騰が続き、食費のやりくりに頭を悩ませる日々……。
しかし、「健康のために野菜をたっぷり摂りたい」という気持ちは、決して譲れませんよね。
このコラムでは、当社(株式会社エミッシュ)で行った「栄養士・管理栄養士200名食トレンド調査」の結果に基づき、2026年の食生活を乗り切る賢いヒントをお届けします。
栄養士・管理栄養士200人に聞いた!2026年トレンド食材予想TOP3
当社で運営する栄養士・管理栄養士限定の専門コミュニティ『栄養士ラボ』に所属する栄養士・管理栄養士200人を対象に「2026年トレンド食材予想」に関するアンケート調査を実施しました。

その結果、2026年に『トレンドになると思う』(感じる・予感がする)と考える食材は、麹、甘酒、キムチ、ヨーグルトなどの「発酵食品」(75人)が最も多く、続いて「冷凍野菜」(64人)、「サステナブル食材」(54人)がランクイン。
食材選びにおいて、“からだによい”だけでなく“手間を省ける”、“環境にやさしい”といった、多面的な価値観が重視される結果となりました。
詳しくはこちらをご覧ください。
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栄養士・管理栄養士200人に聞いた!2026年トレンド食材予想TOP3は「発酵食品」「冷凍野菜」「サステナブル食材」キーワードは健康×時短×環境
1位ではなかったものの、「冷凍野菜」の注目度の高さがうかがえます。
栄養士が実践する「食の推し行動」第1位は?
ここからは、プレスリリースでは紹介しきれなかったデータについてご紹介していきます。
プロである栄養士・管理栄養士が、健康のために日頃最も意識している行動を尋ねました。

結果は、圧倒的な1位で「野菜を多く摂る」(122票)でした。
野菜は、健康維持やさまざまな病気予防はもちろん、調査でも注目度トップの「腸活・腸内環境の改善」に欠かせません。
プロの目線から見ても、食生活の「土台」は、やはり野菜にあると言えます。
しかし、野菜をたっぷり摂ろうとすると、次の二つの壁にぶつかります。
・「時間」の壁: 毎日の献立を考え、洗って、切って… 調理に時間がかかる
・「お金」の壁: 天候に左右されやすい生鮮野菜は価格が変動しやすく、献立を圧迫する
消費者が投資するのは「時短」と「コスパ」!
この壁を乗り越えるため、2026年の消費者は「賢い投資」をすることがデータから読み取れます。
消費者が特にお金をかけるようになると思う食品カテゴリーは?
次に、消費者が特にお金をかけるようになると思う食品カテゴリーを調査しました。

あくまで、栄養士・管理栄養士の予想ではありますが「調理の時短につながる食品(冷凍食品・ミールキット・レトルトなど)」が99票で堂々の1位でした。

さらに、食生活テーマとしても「節約・コスパ」(78票)がトップ3に入っています。
このデータは、消費者が「価格よりも品質や健康を重視したいが、そのための時間や手間は惜しい」と感じていることを示しています。
つまり、時間を節約するためのコストは、賢い投資と見なされているのです。
「冷凍野菜」が救世主に!一石三鳥のメリットと言えます。
2026年は冷凍野菜で健康サポート!

そこで注目したいのが、2026年トレンド食材予測で第2位(64票)にランクインした「冷凍野菜」です。
冷凍野菜は、栄養士の推し行動「野菜を摂る」と、消費者のニーズ「時短・節約」を見事に両立させる「救世主」となります。
■時短
既にカットされているため、調理時間が大幅に短縮されます。
■コスパ・節約
旬の時期に加工されるため栄養価が高く、価格が安定しています。また、必要な分だけ使えるため、食品ロス削減にも繋がり、経済的です。
■健康
栄養素を保ったまま冷凍されているため、手軽に野菜の栄養を補給できます。
ウェルビーイングの観点からも国産冷凍野菜に注目してみるのもいいですね。
▼参考記事:冷凍野菜、95%が外国産。その理由と、国産冷凍野菜が日本の「未来の食卓」を救うワケ
健康・栄養のプロ、栄養士・管理栄養士が推す「野菜を摂る」という健康の土台を崩すことなく、冷凍食品で調理の手間とコストを最適化する…それが、忙しい現代人がストレスなく健康とおいしさを手に入れるための新常識といえるかもしれません。
冷凍食品を賢く活用して、心と体にゆとりのある豊かな食生活を送りましょう。


