このたび、日本野菜ソムリエ協会および冷凍食品PR連盟が主催する「第2回全国冷凍野菜アワード」が開催されました! このアワードは、野菜のプロである野菜ソムリエが「国産冷凍野菜」を評価・認証し、広く発信することにより、生産者を応援、日本の農業の活性化に寄与することを目的として開催されたイベントです。
第2回からは部門を3つにし、「冷凍野菜」「冷凍フルーツ」「調理冷凍食品」へのエントリーを募りました。第2回は最高金賞4品、金賞8品を選出。本稿では、最高金賞、金賞の受賞商品をご紹介します!
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- 最高金賞① 熟成黄金ポテトインカのめざめ(カルビーポテト株式会社)
- 最高金賞② CO・OP国産野菜の五目あんかけラーメン(日本生活協同組合連合会)
- 最高金賞③ ドフィノワ じゃがいもグラタン(株式会社ロック・フィールド)
- 最高金賞④ 凍眠市場 山形県産凍眠シャインマスカット(伊藤忠食品株式会社)
- 金賞① OK冷凍フルーツ国産レモン輪切り(岡本食品株式会社)
- 金賞② ひんやりみかん(岡本食品株式会社)
- 金賞③ げんきモリモリ生餃子【ブロッコリー餃子】(株式会社ビッグファイブ)
- 金賞④ 素材のおいしさうらごしかぼちゃ(マルハニチロ株式会社)
- 金賞⑤ みくりや餃子【水掛け菜入り】(餃子製作所土竜)
- 金賞⑥ 手包み大葉餃子(餃子屋 はまだ)
- 金賞⑦ 北海道シューストポテト(カルビーポテト株式会社)
- 金賞⑧ 北海道厚切りポテチカット(カルビーポテト株式会社)
- 国産冷凍野菜は、さまざまな可能性を秘めている!
最高金賞① 熟成黄金ポテトインカのめざめ(カルビーポテト株式会社)

最高金賞1つ目は、北海道産のじゃがいもを使用した「熟成黄金ポテトインカのめざめ」です。インカのめざめは、希少品種で収量も少なく傷みやすいため、作る農家さんが少ないという問題があります。
しかし、ポテトチップスで有名なカルビーの強みを活かし、農家さんと協力して計画的に生産・加工・販売をしている点が今回大きく評価されました。


インカのめざめは黄色い色が特徴で、栗に似たホクホク感と甘さが楽しめます。皮付きなので風味もばっちり!
品種だけではなく、この商品は熟成も重要ポイントです。整った環境の中で熟成させることで糖化が進み、じゃがいもの甘さがしっかり引き出されます。何もつけなくても、じゃがいもだけでも十分においしくいただけますよ!
生産量が少ないだけにプレミア感もあり、食べる前からワクワクする商品です。そして、インカのめざめのブランド力に負けない、しっかりとしたおいしさがあった点が高評価の要因になりました。
最高金賞② CO・OP国産野菜の五目あんかけラーメン(日本生活協同組合連合会)


スープ、麺、具材、すべてが本当においしい冷凍ラーメンです。スープはとろみがあり、細麺によく絡みます。野菜はすべて国産を使用し、キャベツ、もやし、にんじん、玉ねぎ、ほうれん草、そしてにんにくとしょうがと種類も豊富。
野菜を鉄鍋で炒めることで水っぽくならず、野菜そのものの甘さが感じられ、さらにスープに浸ることでスープの味にも深みを与えています。ここがラーメンの具材として、高評価のポイントでした。無理やりに野菜を入れたのではなく、野菜をおいしくたくさん食べることができる点も嬉しいですね。


パッケージも国産野菜の使用がアピールされたデザイン。1食あたりの野菜の量(89g摂取できる)、麺とスープで分けてカロリーや食塩量なども表記され、消費者のニーズにも応えてくれています。2食入りでお得感があるのもいいですね。
最高金賞③ ドフィノワ じゃがいもグラタン(株式会社ロック・フィールド)

最高金賞3つ目は、「ドフィノワ じゃがいもグラタン」です。ロック・フィールドは、RF1などを運営している、長年デパ地下でデリ惣菜の販売をされてきた会社。その会社が手掛ける「ルフフフ」という冷凍食品ブランドから、今回このグラタンが最高金賞を受賞しました。


まずは、スライスしたじゃがいもを丁寧に手作業で重ねることで、層になったじゃがいもの面白い食感が楽しめます。さらにホワイトソースが濃厚でとてもおいしい! 電子レンジ解凍でありながら香ばしさを感じ、レンジから出したときの香りも抜群です。チーズのコクやおいしさも高評価のポイントで、「この味が家庭で食べられるのか!」と驚きの声も上がったほどです。
国産じゃがいものよさを活かしつつ、高級感を演出できている商品ですので、ステーキの付け合わせなどにすれば本格度がさらにアップ! シェフが作ったような味が手軽に家庭で楽しめます。
最高金賞④ 凍眠市場 山形県産凍眠シャインマスカット(伊藤忠食品株式会社)

今回から新設の「冷凍フルーツ部門」からの最高金賞受賞商品です。
こちらはアルコール凍結という液体凍結技術で冷凍されています。新鮮なシャインマスカットを急速凍結することによって食感の滑らかさを保てるため、解凍してもおいしく楽しむことができます。


房から外し、一粒ごとに冷凍されているので、半解凍後にそのまますぐに食べられる手軽さもGood。野菜ソムリエからは、シャリシャリとする半解凍よりも、もう少し溶かしたくらいがシャインマスカットの甘さや風味、食感が感じられておいしいとの評定が。完全に解凍してしまうと風味が減ってしまうところもあり、絶妙な解凍加減が味を評価するポイントでした。
国産フルーツは収穫時期が限られるため、旬の時期しか手に入りにくいもの。それを冷凍することで1年を通じた販売が可能となります。シャインマスカットは1房買うと高額ですし、気軽に買うことができる形態も評価されました。
続いては金賞のご紹介です。
今回は8商品が見事受賞となりました!
金賞① OK冷凍フルーツ国産レモン輪切り(岡本食品株式会社)


こちらは業務用の冷凍フルーツで、輪切りのレモンがバラバラに冷凍された商品です。アイスティーに浮かべたり、料理のトッピングに使ったりと、バラバラになっているので使い勝手が非常によいです。
国産のレモンは収穫時期も限られるので、それが1年中冷凍で手軽に楽しめますし、国産なので皮まで安心して使えます。
金賞② ひんやりみかん(岡本食品株式会社)


国産の新鮮なみかんを、薄皮やタネ、筋を取った状態で1粒1粒冷凍した商品です。
あっさりした甘さのシロップに漬け込んでから冷凍されているので、味のばらつきがなく甘くておいしいです。みかんそのものの爽やかさや酸味は残してあるため「外れがなくて味わいも楽しめる」という部分で評価が高くなりました!
金賞③ げんきモリモリ生餃子【ブロッコリー餃子】(株式会社ビッグファイブ)


キャベツを使わず、ブロッコリーの茎を使用したという珍しい餃子。ブロッコリーは栄養価が高いですし、廃棄されることも多い茎を活用しているのも、フードロスの観点から見ても素晴らしいです。
実際に食べてみるとキャベツが不使用であることなど感じず、野菜の甘みたっぷりの餃子に仕上がっていました。餡にはブロッコリーのほか国産豚肉を使用し、玉ねぎ、にら、にんにくなどの香味野菜も絶妙なバランスで配合。
金賞④ 素材のおいしさうらごしかぼちゃ(マルハニチロ株式会社)


北海道産のかぼちゃを丁寧に裏ごしをし、キューブ状に冷凍した商品です。原材料はかぼちゃのみで、蒸し煮にすることで水っぽくならず、素材の甘さを感じる素朴でおいしい味わいに仕上がっています。
離乳食や介護食にもおすすめです。15個のポーションに分かれているので、必要量だけ取り出して使えるのも高評価のポイントでした。
金賞⑤ みくりや餃子【水掛け菜入り】(餃子製作所土竜)


静岡県御殿場市の特産品、水掛け菜の塩漬けが入った餃子です。独特の風味とシャキシャキ食感のある野菜で、餃子との相性抜群! 地元野菜をふんだんに使っているところも高評価ポイントでした。
水掛け菜は収穫時期が限られ、旬の時期に現地に行かないと楽しめない野菜。それを餃子に入れて冷凍することで、全国どこででも1年中食べられるのが嬉しいですね。
金賞⑥ 手包み大葉餃子(餃子屋 はまだ)


丁寧に手包みした大ぶりの餃子です。特徴は大葉。手切りである程度の大きさを残した状態で餡に入れることで、食べた瞬間に大葉の香りが口に広がり、癖になる味わいです。小麦も国産にこだわり、皮はもっちり、噛めば噛むほど小麦の味わいを感じます。
パッケージも雲龍和紙を使って高級感があり、お取り寄せしたいと思わせる商品になっていると思います。
金賞⑦ 北海道シューストポテト(カルビーポテト株式会社)


北海道産のじゃがいもを使用。パッと見は普通の細長いフライドポテトですが、皮付きのじゃがいもを使い、実際食べてみると芋の香りがしっかりしていて、何もつけなくても本当においしいです。
調理は油で揚げるのはもちろん、フライパン調理も可能。大さじ1の油で調理でき、実際にやってみましたが十分おいしく仕上がりました。500g入りと大容量でお得感も。
金賞⑧ 北海道厚切りポテチカット(カルビーポテト株式会社)


厚切り&波型カットのポテトです。厚切りのため芋自体のホクホクした味わいを楽しめ、波型なので外はサクサク。シューストポテト同様にフライパン調理も可能ですが、こちらは油で揚げた方が芋自体の甘さや風味が際立ち、おいしく感じられました。
カルビーは長年農家さんと一緒に商品を作っているので、ポテトの冷凍加工品の今後にも期待です!
受賞商品の詳細や受賞メーカーさんのコメントなどはこちらのリリースをご覧ください。
【冷凍食品PR連盟】野菜ソムリエが選ぶ「第2回 全国冷凍野菜アワード」受賞商品決定!
国産冷凍野菜は、さまざまな可能性を秘めている!
冷凍技術は、忙しい現代人の食生活をサポートする重要な役割を果たしています。中でも冷凍野菜は、下処理済みで簡単に料理に活用できるため、これからますますニーズが高まっていくことでしょう。しかし現在、日本の冷凍野菜市場は約95%が輸入品で、国産冷凍野菜は約5%ほどしかありません(農林水産省2024年8月「冷凍野菜をめぐる情勢」より)。
高齢化が進み、農家さんがどんどん減っている現状を鑑みると、今後の日本の農業には課題がたくさんあると言わざるを得ません。しかし、冷凍野菜の国内産比率を上げることは、その解決の一助となりうると考えます。冷凍野菜は長期保存が可能なため、農業や工場における大規模生産を実現し、収益化・経済発展の可能性があります。さらには食品ロスの低減化、物流問題などの社会問題の解決にもつながるはずです。
皆さんもぜひスーパーなどで見かけたら、国産冷凍野菜をぜひ手に取ってみてくださいね。国産の冷凍野菜を応援していくことで、日本の未来の農業を元気にしていきましょう!