美味しい冷凍食品との出会いは、やはり食品展示会が一番です。
東京ビッグサイトや幕張メッセなど、大規模な会場で毎年開催される食のイベントには、スケジュールが許す限り足を運んでいます。
今回はそれら展示会で出会った東京発の冷凍食品L’atelier de Blair「パテ・ド・フォアグラ」をご紹介します。

フォアグラのパテ自体は珍しいものではありませんが、日本国内で流通しているほとんどは輸入品の缶詰で、本格フレンチレストランで提供されるような品質とはかけ離れているのが現状でした。
しかし、「この常識を覆したい」という情熱を持ったフレンチシェフとバーテンダーがいました。
彼らは異色のタッグを組み、クラウドファンディングを実施。
その強い想いに賛同した多くの支援者から、目標金額を大きく上回る258%もの支援を得て、ついにプロの味と品質を損なうことなく、全国の食卓で手軽に楽しめる冷凍食品として実現したのです。

オシャレな円筒状の箱を開けると、中には2つの小瓶。
「フォアグラのパテ」(白いラベル)と「フォアグラのパテ トリュフフレーバー」(黒いラベル)です。
まずは白いラベルのプレーンタイプを冷蔵庫で一晩解凍。
蓋を取ると上部に脂の膜が張っており、その下にフォアグラのパテがぎっしりと詰まっています。

一口食べて驚いたのは、そのふわふわとしたホイップクリームのような食感と、濃厚なフォアグラの風味です。
この日のために用意したパンにパテをたっぷり塗り、ドライ無花果を乗せていただくと、まるで本格フレンチレストランのシェフが自宅で料理を振る舞ってくれているかのような、素晴らしいマリアージュでした。

続いて、黒いラベルの「トリュフフレーバー」も試してみました。
こちらはトリュフ特有の強い芳香が口いっぱいに広がる、まさに贅沢な逸品です。
ハンバーグにトッピングしてみたところ、あまりのリッチな味わいに、思わず腰が砕け落ちるほどの口福感に包まれました。

後で知ったのですが、瓶の上部にある脂の層は「グラスドカナール」と呼ばれる鴨の油で、パテの酸化を防ぐためのものです。
メーカー推奨の食べ方は、これを取り除いてからいただくことだそうですが、私はうっかり混ぜて食べてしまいました(小さな文字の注意書きを読み飛ばしてしまったのです…)。
しかし、メーカーに問い合わせたところ「上質な鴨油なので全く問題なく、好みで混ぜる方もいる」とのこと。
混ぜてしまっても本当に美味しかったので一安心ですが、皆さんはぜひメーカー推奨の食べ方で、プロの味をより確かにお楽しみください。
ちなみに、取り除いた鴨油は捨てずに、炒め物などに利用すると料理がワンランクアップしますよ!

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