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冷凍術・レシピ

【冷凍豆腐】で作る うまうまレシピ4品!豆腐の冷凍方法、解凍方法を解説

2025年3月15日


 みなさんは豆腐を冷凍したことはありますか? 冷凍できないと思われがちな豆腐ですが、実は冷凍もおすすめなんです。

 
 豆腐は冷凍すると、中に氷の結晶がたくさんできます。その氷の結晶がとけたとき、その部分が空洞になります。いわゆる「すが入る」という状態で、スポンジ状になるのです。
 解凍しても元のなめらかな食感には戻らないのが「豆腐は冷凍できない」と言われる所以です。でも、その冷凍後の状態を生かすことで、新たな豆腐料理を作ることができるんです!


 スポンジ状になることで、水分を絞れば弾力が生まれるので、お肉の代用品として使えます。いわゆる「豆腐ミート」ですね。水切りもとっても簡単!
 今回はこの冷凍豆腐を使ったレシピを4品ご紹介します。

豆腐の冷凍・解凍方法

 まずは豆腐の冷凍・解凍方法をご紹介します。


冷凍方法

豆腐の水気をよく切ったら、同じ厚さに切る。
豆腐が崩れやすいので気をつけながら、横に寝かせるように、平らに保存袋に入れる(豆腐を平らに入れると、均一に冷凍・解凍できる)。寝かせた状態で冷凍庫に入れ、冷凍する。




【解凍方法】

解凍は基本は「流水解凍」。ボウルなどに水をはり、冷たい水を流しながら30分〜1時間ほど解凍する。急ぐ場合は「ぬるま湯解凍」も可能。

豆腐を押してみて、中まで解凍されているようであればOK。


 木綿豆腐でも絹豆腐でも冷凍できますが、冷凍すると絹豆腐は湯葉を重ねたような食感、木綿豆腐は高野豆腐のようなスポンジのような食感になるので、お好みで使い分けてください。
 豆腐は凍るのに時間がかかるので、丸1日以上、できれば2日以上冷凍しましょう。しっかり凍ってないと食感の変化が起きません。

 それでは、レシピをご紹介していきましょう!

アレンジレシピ① 冷凍豆腐のうまうま味噌そぼろ丼


【材料】(2人分)
冷凍豆腐…1丁(約350g)
★味噌(赤系)…大さじ1
★しょうゆ…小さじ2
★みりん…小さじ2
★料理酒…小さじ2
★砂糖…大さじ1
しょうが(みじんぎり)…15g
ごはん…2膳分


【作り方】
①解凍した豆腐を手のひらに置き、上から押さえるようにして、冷凍豆腐の水気をしっかりしぼる。

②水気をしぼった豆腐をボウルに入れ、ボウルの中で、豆腐を手で細かくバラバラにする。★印の調味料を合わせておく。

③フライパンで水気が飛ぶまで②の豆腐をしっかり炒める。水気が飛んだら、しょうが、合わせた調味料を入れ、全体にからませて味噌の香りが立ってくるまで炒める。


④ごはんを器に入れ、上に盛り付けて完成! お好みで炒り卵や絹さやを乗せれば三食丼に。


【ポイント】
お肉は使っていませんが、豆腐も味噌も大豆製品でうま味がたっぷり! 鶏そぼろ風の1品です。

味噌の種類で好みの味付けに仕上げてみてください。常備菜としての保存もおすすめです。

アレンジレシピ② 冷凍豆腐から揚げ


【材料】2人分
冷凍豆腐…1丁(約350g)
しょうゆ…50ml
みりん…100ml
しょうが(すりおろし)…大さじ1
にんにく(すりおろし)…小さじ2
片栗粉・揚げ油…適量


【作り方】
①解凍した豆腐を手のひらに置いて、優しくぎゅっと押して水分をしぼる。


②ボウルにしょうゆ、みりん、しょうが、にんにくを入れて混ぜ合わせ、そこに①の豆腐を漬けて、調味液を染み込ませる。


③調味液を軽くしぼり、全体的に片栗粉をしっかり付ける。


④170℃に熱した油で揚げる(フライパンで少ない油量で揚げ焼きにしてもOK)。表面がきつね色になったらバットに取り出し、油を切って完成!


【ポイント】
唐揚げには木綿豆腐がおすすめ! 調味液のしぼり具合で、味の濃さが変わりますのでお好みで調整を。

鶏のから揚げのような満足感を得るには、しょうがやにんにくの風味を強めると、食欲そそる味になりますよ。

アレンジレシピ③ 冷凍豆腐の照り焼きステーキ


【材料】2人分
冷凍豆腐…1丁(約350g)
塩・こしょう・小麦粉・サラダ油…適量
★砂糖…小さじ1/2
★しょうゆ…小さじ1
★みりん…小さじ1
★料理酒…小さじ1
サラダ油


【作り方】
①解凍した豆腐をやさしくしぼって水気を出す。豆腐が半分の厚みになるくらいに手のひらで押し、多少の水分は残しておく。


②豆腐の両面に塩・こしょうをふり、全体に小麦粉をしっかり付ける。


③★の調味料を合わせておく。


④サラダ油を引いたフライパンで中火で焼く。表面がこんがりと焼けたら③の調味料を回しかけ、からませれば完成! 調味料を入れたあとは、焦げやすいので注意。


【ポイント】
豆腐の水分にもうまみがあるので、ステーキに使うときは多少の水分を残すのがおすすめ。

小麦粉をつけたあとはすぐに焼きましょう。時間をおくと小麦粉が水分を吸って、カリっという焼き目がつきづらくなります。

アレンジレシピ④ ふわっふわっチキンナゲット風


【材料】2人分/ナゲット8個分くらい
冷凍豆腐…1丁(約350g)
卵…2個
鶏がらスープのもと(顆粒)…小さじ2
片栗粉…大さじ1
揚げ油…適量


【作り方】
①冷凍豆腐をしっかりしぼって水気を切る。ボウルに入れて、手でバラバラにほぐす。


② ①に卵2個をよく溶いて加える。そこに鶏がらスープのもと、片栗粉を入れ、全体をしっかり混ぜてナゲットのタネを作る。


③ナゲットのタネをスプーンですくい、スプーンの上で形を作りながら、180℃に熱した油に入れて揚げる。油に入れたあとはあまり触らず、表面がこんがりきつね色になったら完成! お好みでケチャップにつけて食べる。



【ポイント】
動物性食品を使いたくない場合は、卵抜きで、鶏がらスープのもとの代わりに野菜のコンソメ顆粒等で代用して作ることもできます。


 今回ご紹介した4品とも、お肉を使わないのにボリュームたっぷりで食欲そそるメニューばかりです。ダイエット中の方から、ベジタリアンやヴィーガンの方にもおすすめですよ。
 ぜひ試してみてくださいね!

記事の監修者

西川 剛史
西川 剛史冷凍王子/冷凍生活アドバイザー
高校生のころから冷凍食品に興味を持ち、冷凍食品会社に就職。冷凍食品の商品開発などの経験を生かし、現在は冷凍専門家として活動中。テレビ番組「マツコの知らない世界」「ヒルナンデス!」「王様のブランチ」「NHKごごナマ」など、その他テレビ、雑誌などに多数出演。
プロフィール詳細はこちら(https://vefroty.co.jp/profile/)