安くて栄養たっぷりのもやしは、家計の味方ですね。利用している方も多いと思いますが、冷蔵庫でうっかり腐らせてしまった経験はありませんか?
旭化成ホームプロダクツが行ったアンケート調査によると、「うっかり腐らせてしまう食材」の第3位がバナナ、2位がきゅうり、1位がもやしという結果が出ています。今回は、家庭で腐らせて無駄にしてしまわないためのもやしの冷凍方法と、冷凍もやしを使ったおすすめのレシピ5品をご紹介します。
(参考:旭化成ホームプロダクツ うっかり腐らせてしまう食材アンケート結果)
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もやしの基本の冷凍方法

もやしの冷凍で最も重要なことは、新鮮な状態で冷凍すること。ほとんどの食材において、新鮮なうちに冷凍することは基本ですが、もやしは特に鮮度が落ちやすく、痛みやすい食材のため注意しましょう。
買ってきて数日冷蔵庫に入れておいたら、水が出てしまったり、変なにおいがしたりという経験があると思います。こうなった状態で冷凍しても手遅れなので、買ってきたらその日のうちにすぐ冷凍することを心がけてくださいね。


冷凍する際は、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れます。購入時の袋のまま冷凍できないのかと思われるかもしれませんが、元々もやしが入っている袋は冷凍用に作られていないので、冷凍中に穴が開いて中身が乾燥したり酸化したりということが起きてしまいます。移し替えるのはひと手間ですが、これも大切なポイントです。
もやしを保存袋に入れたら、中の空気をできるだけ抜いて口を閉じます。このとき、しっかり押さえるともやしが潰れてしまうので、平らにしたら手のひら全体を使ってゆっくり空気を抜くようにしましょう。平らな状態のまま、冷凍庫に入れて冷凍します。


もやし商品の多くは出荷前に洗われているので、水洗いは基本的にしなくてもOK。冷凍する場合は、水洗いをするともやしが水分を吸ってしまい、冷凍したときに水が氷の結晶になって、もやしにダメージを与えてしまいます。もやしに余計な水分を付けないことがポイントです。
基本の冷凍方法がわかったところで、冷凍もやしを使ったレシピをご紹介しましょう!
レシピ① 冷凍もやしのウマウマあんかけ炒め

冷凍もやしを炒めたときにで出る水分にはうまみが豊富です。こちらは出てきた水分も使ってあんかけにする、冷凍もやしを最大限生かしたレシピです! もやしのうまみとオイスターの味わいで、ごはんにもとても合います!
【材料】(1人分)
冷凍もやし…200g
ごま油…大さじ1
鶏ガラスープのもと…小さじ1
オイスターソース…小さじ2
片栗粉…小さじ2
水…小さじ2
青ねぎ…適量
【作り方】
①片栗粉に水を加えて、水溶き片栗粉を作っておく。
②ごま油をひいたフライパンに炒めやすいように軽くバラした冷凍もやし、鶏ガラスープのもと、オイスターソースを入れ、中火で2分加熱する。


③もやしから水分が出てきたら、一度火を止めて少し冷ましてから、①を加えて手早く全体を混ぜる。

④再び中火にかけ、混ぜながら1分加熱してとろみをつける。
⑤器に盛り、青ねぎを散らす。
レシピ② 冷凍もやしのうまみたっぷりシンプルスープ

もやしは冷凍すると食感が柔らかくなるので、スープにおすすめです。冷凍することでもやしのエキスが出やすく、さらにはダシも吸いやすくなるので、もやしのうまみが引き立つおいしいスープが作れます。
【材料】(2人分)
冷凍もやし…200g
豚こま切れ肉…100g
水…300ml
鶏ガラスープのもと…大さじ1
ごま油…少々
青ねぎ…適量
【作り方】
①豚こま切れ肉は1cmの長さに切る。冷凍もやしは食べやすいように、凍ったまま袋の上から叩いてパキパキ折っておく。

②鍋に水、鶏ガラスープのもとを入れて、豚こま切れ肉と冷凍もやしを入れる。


③フタをして中火で6分煮る。
④器に盛り、ごま油を数滴かけ、青ねぎをのせる。

【ポイント】
冷凍もやしは、袋の上から叩くか揉んで、パキパキ折って鍋に入れてください。折ることで、もやしのうまみ自体もスープに移りやすくなります。
レシピ③ 冷凍もやしと豚バラ肉のピリ辛スープ

冷凍もやしと豚バラを使った、ごちそうスープ。冷凍もやしでスープを作ると、解凍されながらスープを吸うので、もやしのうまみが引き立つおいしいスープが時短で完成します。
【材料】(12人分)
冷凍もやし…200g
豚バラ肉…100g
水…300ml
鶏ガラスープのもと…大さじ1
コチュジャン…小さじ2
塩こしょう、ごま油…各少々
白いりごま、青ねぎ…各適量
【作り方】
①豚バラ肉は3cmの長さに切る。冷凍もやしは、凍ったまま袋の上から叩いてパキパキ折っておく。
②鍋に水、鶏ガラスープのもと、コチュジャンを入れて、豚バラ肉と冷凍もやしを入れる。


③フタをして中火で6分煮て、塩こしょうで味をととのえる。

④器に盛り、ごま油を数滴かけ、白いりごま、青ねぎをのせる。
【ポイント】
少し長めに煮ることで、もやしのうまみが最大限に引き出されます。辛味が足りない方は、プラスでラー油をかけても◎
レシピ④ 【下味冷凍】レンチンもやしナムル

下味をつけたもやしを冷凍するレシピです。冷凍&解凍中に調味液を吸うので、調味料は少しでOK! 流水解凍するだけで、シャキシャキ食感が残ったナムルがあっという間に完成。あと1品ほしいというときに、とっても便利です。
【材料】(2人分)
もやし…200g
すし酢…大さじ2
しょうゆ…大さじ1
ごま油…大さじ1
【作り方】
①耐熱性のボウルにもやしを入れてふんわりとラップをかけ、600wの電子レンジで3分加熱する。加熱直後に全体をしっかりと混ぜる。


②保存袋に粗熱を取った①のもやしを汁ごと入れ、すし酢、しょうゆ、ごま油を加え、軽くなじませる。


③袋の中の空気を抜き、なるべく薄く平らに広げて冷凍する。

④食べるときは、保存袋のまま少しほぐして、ボウルに入れて流水解凍する(途中で手で揉んでほぐせば、さらに早く解凍できる)。


【ポイント】
もやしは電子レンジで短時間加熱し、水分も一緒に冷凍することでおいしさがキープできます。加熱してから冷凍すると、食感が残るだけでなく、カサが減るので冷凍庫の省スペースにも。
レシピ⑤ 【コンテナ冷凍】レンチン簡単ピリ辛もやし

こちらのレシピでは、ジップロック®コンテナを使います。
コンテナ冷凍のメリットは3つ。1つ目は冷凍保存できること。容器は重ねられるため、冷凍庫の中でも収納がしやすいのも嬉しいポイントです。2つ目は電子レンジ加熱できるので、調理器具としても使えること。3つ目は、そのまま食べればお皿代わりになり、洗い物も減らせることです。
食べるときは電子レンジで加熱するだけで、ラー油のパンチが効いた中華風ピリ辛もやしが完成します。
【材料】(1人分)
もやし…150g
しょうゆ…大さじ1
ごま油…大さじ1
鶏ガラスープのもと…小さじ1
ラー油…お好みの量
【作り方】
①ジップロック®コンテナ(正方形700ml)にもやしを入れる。隙間ができやすいので、ゆすってしっかり詰めるようにする。


②しょうゆ、ごま油、鶏ガラスープのもと、ラー油を加え、フタをして冷凍する。調味料はまんべんなくかけるようにする。

③解凍するときは、冷凍庫から取り出したコンテナのフタを外して斜めにのせ、600wの電子レンジで3分加熱する。


④加熱後、すぐに中身をよく混ぜて完成!
【ポイント】
電子レンジで加熱するときはコンテナのフタは必ず外してください。フタをしっかりしたまま電子レンジで加熱すると爆発するおそれがあります。加熱後は熱いうちによく混ぜることで、加熱ムラをなくします。もやしは水分が出やすく、加熱すると味が薄まるので、濃い目に味付けするのがおすすめ。
【コンテナを使う際の注意点】
冷凍に限らず、コンテナを使う際は、油をダイレクトに入れることは実はあまりよくありません。電子レンジで加熱の際に油の温度が200°以上になる場合もあり、容器が溶けるおそれが。今回のレシピでは、もやしから水分がかなり出て油が薄まるので問題ありませんが、油を使う場合は水を足して薄めたり、他の液体調味料を入れたり、水分が出る食材を入れたりするように気をつましょう。
もやしをめぐる現状

最後に、もやしをめぐる状況について考えてみたいと思います。
もやしの値段は長年の間に、だんだんと落ちてきています。しかし、種の価格や光熱費などの生産コストは年々上昇し、非常に矛盾した状況になっているのです。もやし生産者さんは非常に苦しい状況にあり、廃業してしまう方も後を立ちません。
もやしはもっと値上げしてもまだ十分に安く、家計を助けてくれる野菜です。安くて、おいしくて、年中手に入るという魅力的な野菜をこれからも食べていくために、私たちも多少の値上がりに協力していくことはとても重要なことだと思います。
もやしが日本からなくなってしまわないように、冷凍もうまく活用しつつ、もやしをどんどん食卓に取り入れていきましょう!