今回紹介する「贅沢桜えびかき揚げ」は、ネット検索で出会った冷凍食品でした。
全国各地を渡り歩いて、まだ見ぬ絶品冷凍食品を探し続けている私ですが、出会いの場は旅先に限った事ではないのです。
こちらの「贅沢桜えびかき揚げ」もまさにその一つで、目を奪われたのはオンラインショップ内に掲載されていたYouTube動画でした。
わずか30秒ほどしかないその動画に映し出された匠の技に、私はすぐさま魅入られてしまったのです。
一掴みの生の桜えびを鉄製のちりとりのような器具にそっと乗せる職人と思しき手。
天ぷらの溶き粉が流し入れられ、満遍なく桜えびと混ぜ合わせられた後、熱した揚げ油の中に投下されて、揚げ玉を作る時のように、揚げ油全体に散らされていきます。
果たしてこれがかき揚げになるのか?と思った瞬間です。
今度は、溶き粉が揚がり切ってしまう前のそれが鉄箸で瞬時に中央に集められて、美しい長方形に成形されていきます。
これによって、衣と衣の間に適度な空間が作られているのです。
私は、すぐさま注文をして商品が届くのを待ちました。
そして数日後、待ちかねたかき揚げと初対面を果たします。
見るからに高級感のある化粧箱に同封されていた小冊子には「電子レンジ加熱後にトースターで軽く加熱すると、より、揚げたてのサクサク感が楽しめる」といった説明書きがありましたが、まずは電子レンジ加熱のみで一口食べてみました。
これがまた、トースター加熱なしでも十分過ぎる、驚くほどのサクサク食感。
冷凍の揚げ物は電子レンジ加熱すると素材の持つ水分の水蒸気によって、衣がベチャッとした食感になってしまいがちですが、匠の技によって生み出された“衣の空間”が、しっかりと仕事をしてくれているのです。
さらに次いでトースター加熱。
……もはやサクサクどころではありません!
ザクザク食感へと更なる進化を遂げて、まさに揚げたてと遜色ないのです!
年に2回(春漁は3月中旬〜6月初旬、秋漁は10月下旬から12月下旬)しかない漁期に獲れた旬の桜えびを新鮮なうちにかき揚げにして、それを瞬間冷凍しているため、桜えびの香りと風味も素晴らしい。
最高の状態の桜えびが、一年を通して堪能できるのです。
塩や天つゆで食べるのも良いと思いますが、桜えびそのものの塩味がしっかりとあるので、まずは何も付けずにそのままかぶりつくことをオススメしたい!
もちろん、そばに添えて「かき揚げそば」にするのも良いですし、ご飯に乗せて甘めのタレをかけ「かき揚げ丼」にしても良いでしょう。
かき揚げをあえて少し残して粗く砕いたら、熱々のご飯にまぶしてお出汁をかけ天茶にするのも最高ですよ〜。
お好みの食べ方で、静岡の誇る桜色の宝石を堪能し尽くしてくださいませ。
【贅沢桜えびかき揚げ】
940円(税込)※2024年10月時点
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