冷凍食品という奥深い世界に足を踏み入れてから、もう20年以上が経ちます。
年間平均で1,000食ほどいただいていますから、これまでに食べた冷凍食品は、ざっと2万食を超える計算になりますね。
もちろん、私の消費スピードよりもずっと速いペースで、日本各地では新しい商品がどんどん生まれているんです。

ですから、常に新しい出会いを求めて、アンテナは四方八方に張り巡らせています。
ベテラン刑事のようではありませんが、「情報は足で稼ぐ」という言葉通り、あちこちのお店を回ってみたり、一日中インターネットで検索したりすることも日常茶飯事です。
そうした努力の末に、本当に美味しいと思える冷凍食品に出会えた瞬間は、何にも代えがたい喜びです。
今回ご紹介する「OMISODAMA」との出会いは、インターネットでの検索がきっかけでした。
最初に目に飛び込んできた、思わず写真を撮りたくなるような可愛らしい見た目に、すぐに心を奪われてしまったんです。

仕切りのあるトレーに、一つ一つ丁寧に並べられたその姿は、まるでトリュフチョコレートのようにも見えます。これだけを見せられたら、「味噌汁の素」だとわかる方は、きっといらっしゃらないでしょうね。
丸く可愛らしい形をした生味噌の周りには、「とろろ昆布」「鰹節とスダチ」「胡麻」「落花生」「あられ」「あおさ」と、全部で6種類の個性豊かなトッピングが、丁寧に施されています。

そして、この見た目の美しさへのこだわりは、もちろん味にもしっかりと表れていました。
冷凍されたままのお味噌玉をお椀に入れ、熱湯を注ぐと、生味噌の良い香りがふんわりと漂ってきます。味噌が冷凍されているため、お湯の温度は約60度まで下がるのですが、これは生味噌が持つ酵素を活きたまま体に取り込める、ちょうど良い温度になるように計算されているのだそうです。
味の決め手となるのは、「津山さんのお味噌」。
自家栽培米と北海道産の一等大粒白目大豆を使い、伝統的な製法で手作りされた生味噌は、加熱殺菌処理などを行っていないため、生味噌本来の豊かな風味をしっかりと堪能できるんです。

私たちの食生活に欠かせない味噌汁ですが、普段は食事の脇役ということが多いですよね。
でも、この「OMISODAMA」は違います。堂々と食卓の主役になれるほどの美味しさと贅沢さがあるので、ぜひ、炊き立ての白いご飯と一緒に味わってみてほしいんです。
「ああ、日本に生まれてきてよかった」と、きっとそう思えるはずですから。
生味噌の活きた風味を存分に楽しむには、あえておかずは用意せず、白いご飯と一緒にゆっくりと味わうのがおすすめです。
ぜひ一度、試してみてください。

【OMISODAMA】
2,650円(税込)※2025年5月時点
詳しくはコチラ↓