蓮根の穴に辛子味噌をたっぷりと詰めたものに、卵黄を混ぜた小麦粉の衣を付けて油で揚げた熊本県の郷土料理。
それが「からし蓮根」です。
お酒のおつまみやご飯のお供として、県民だけでなく、観光客にも人気のお土産物としてよく知られていて、蓮根特有のシャキシャキとした食感と、辛子味噌の鼻をツーンとさせる辛味が特徴です。
比較的辛さには強い方だと自負していた私ですが、初めて口にした時は一切れ丸々を口に入れてしまったために、大量の涙を流しました。
強烈な辛さもあって、多くは大人が食すものであり、小さなお子さんが好んで食べる事はあまりないと思いますが、そんな辛子蓮根を子供でも食べられるようにアレンジしたものが、今回ご紹介する、古閑畜産の「からしれんこん棒」です。
箱には「からしれんこんボーヤ」と名付けられた、なんとも可愛らしいキャラクターの描かれていて、中には4本の細長い揚げ春巻きが入っています。
その姿は、飲み屋さんや祭りの露店などでよく見るチーズスティックのよう。
まるで辛子蓮根らしさはないのですが、どうやら春巻きの皮で辛子蓮根を包んでから揚げているとのこと。
電子レンジで温めるだけでも美味しく食べられますが、より美味しく食べるには春巻きの皮がパリパリに仕上がるように、レンチンしたものを少しだけトースターなどで焼くのが良いそうです。
本来の辛子蓮根の強烈な辛さを知っているので、最初の一口はおそるおそるでしたが、辛さはかなりマイルド。
感じるか感じないか程度のピリッとした刺激があるくらいで、これなら確かに子供でも食べられる!
蓮根のシャキシャキとした食感を残す程度に細断された辛子蓮根が、春巻きの餡のように皮の中に詰まっていて、辛味こそありませんが辛子蓮根の風味はしっかりと感じられます。
それが、油で揚げた春巻きの皮のパリパリ感と絶妙にマッチ。
気がつくと、あっという間に4本の「からしれんこん棒」を平らげてしまっていました。
まさに後を引く美味しさ! 一箱じゃ足らない……。(油で揚げるタイプの20本入りも販売されています)
これは大人のおつまみとしても、また子供のおやつにもピッタリです。
今回ご紹介したものはプレーンタイプの「からしれんこん棒」ですが、同社からは、他にも「からしれんこん棒 明太子味」や、辛子蓮根と肩を並べる知名度を有する熊本の郷土菓子「いきなり団子」を包んだ「いきなり団子棒」という商品もあるので、春巻きの皮に包まれた熊本の“美味”を楽しんでいただけたらと思います。
【からしれんこん棒】
670円(税込)※2024年12月時点
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